甲子園で輝け!中川晃教 東北高は「復興への象徴」

[ 2011年3月21日 06:00 ]

母校・東北のナインに中川晃教がエールを送った

 第83回選抜高校野球大会(23日から12日間、甲子園)に出場する東北高(宮城)に同校OBの歌手・中川晃教(28)がエールを送った。

 在学中は合唱部とゴルフ部に所属。歌手を夢見る自分のために音楽室を開放してほしいと理事長に直談判し、認めてもらった思い出に触れ、「夢に向かう者を応援する高校。復興へ向かう被災地の象徴にふさわしい」と誇らしげに話した。

 出場に否定的な意見が学校に寄せられたことは「知っています」。しかし「全く気にすることはない。本当に悲しい目に遭った人でも、夢にまっすぐ努力する高校生の目を見れば、イヤな気持ちにはならないと思う」と話した。

 上村健人主将(3年)が19日、「いま野球をしていいのか、という気持ちもある」と話し、ナインに若干の戸惑いがある中「いま彼らが一番輝けるのは、間違いなく甲子園」と、迷いを捨ててのプレーを希望した。

 自身も宮城県気仙沼市の父の生家で祖母、伯父らが被災し18日まで安否が不明だった。4月20日に東京・シアタークリエで開幕の舞台「アンダーグラウンド・パレード」の稽古も震災の影響で休止。「こんな時に舞台なんて、と悩んだけどやっぱり僕は歌で希望を与えるべきだと腹を決めた。東北高のみんなも苦悩はあると思うが楽しんでほしい。苦しみを力に変える姿を見たい」と聖地での躍動に期待を寄せた。

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2011年3月21日のニュース