葬儀間にあった…欽ちゃん 二郎さんとお別れ

[ 2011年3月14日 06:00 ]

「コント55号」坂上二郎さんの葬儀・告別式に東京から駆けつけた萩本欽一

 10日に脳梗塞のため死去した「コント55号」の坂上二郎さん(享年76)の密葬が13日、栃木県那須塩原市内の斎場で営まれた。震災の影響で前日の通夜に参列できなかった相方の萩本欽一(69)は、東京からタクシーと在来線を乗り継いで斎場に駆けつけた。「二郎さんに会うのが待ち遠しくてね…」と、コント55号の最後の時をかみしめていた。

 「坂上二郎さん、ただいま飛びます、飛びました」。優しい笑みを浮かべる坂上さんの遺影を抱えて斎場を出た欽ちゃんは、相方の十八番のギャグで出棺を見送った。

 欽ちゃんは午前7時ごろ、都内の自宅を出発。東京・JR上野駅で事務所関係者と落ち合い、午前8時前発のJR宇都宮線に乗り、宇都宮駅に午前9時半前に到着した。宇都宮以北は震災の影響で鉄道がストップ。タクシーに乗車したものの、東北自動車道は通行止めで、50キロ弱の道のりを一般道で移動した。斎場に到着したのは午前11時すぎ。葬儀が始まる約1時間前だった。

 前日12日に営まれた通夜は、交通機関がまひするなどしており、「どうにもなんないね」と出席を断念。しかし「このままじゃ気が済まない。行けるところまで行く」と坂上さんの元へ。「(運転)免許も持ってないし、どうにもならなくて。でもなんとかね。たくさん時間がかかった分だけ、二郎さんに会うのが待ち遠しかったね」と、心境を吐露した。

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2011年3月14日のニュース