秩序の維持困難…SMAP上海万博ライブ中止検討

[ 2010年6月5日 06:00 ]

 中国・上海万博の事務局が、会場内で今月13日に予定しているSMAPのイベントの中止を検討していることが4日、分かった。大勢のファンが殺到し、会場が混乱することが懸念されており、入場者の安全確保が困難とみているもようだ。関係筋が明らかにした。

 万博のイベントをめぐっては5月30日、韓国アイドル「スーパージュニア」の公演で、先着順の入場券に数千人のファンが殺到し、警官隊が出動、負傷者が出る騒ぎとなった。SMAPは中国でも人気が高く、同様の混乱が予想されている。
 多くの日本人ファンもイベントのため会場入りするとみられ、上海の日本総領事館は事務局に混乱防止策を取るよう要請。共同電によると、事務局は「セキュリティーには万全を期したい」としているが、有効な警備対策の策定に苦慮しているようだ。
 「ファンの集い」と題するイベントは、実現すればSMAPの5人全員が88年の結成以来初めて開く海外公演。ファンの間では「入場券を取るために徹夜で並ぼう」と呼び掛ける動きが出るなど期待が高まっている。中止されれば事務局に批判が集まるのは必至だ。
 SMAPが所属するジャニーズ事務所は「事務局側からは何も聞いていません」としている。
 上海万博では5月1日の開幕から中国館の参観に必要な予約券が奪い合いになるなどしており、秩序の維持が課題となっている。会場内で行われる公演などの入場券は無料だが事前に配らず、会場で当日に先着順で受け取る方式をとっている。

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2010年6月5日のニュース