80人以上→16人 自己破産した劇団 選んだテーマは“再生”

[ 2010年4月1日 09:13 ]

再始動した劇団「新生ふるきゃら」。ミュージカル「トランクロードのかぐや姫」を上演する

 2月8日に自己破産し、新団体として生まれ変わった劇団「新生ふるきゃら」(旧「ふるさときゃらばん」)の新作ミュージカル「トランクロードのかぐや姫」が26日、東京北区「北とぴあ」で東京公演を行う。

 同劇団は83年創立。キャラバン隊で全国市町村を回る独特の公演活動を行ってきたが、財政悪化で継続が困難に。自己破産という道を選択し再活動を始め、最大時80人以上いた俳優は16人まで減った。専用のバスやトラックも売り、裸一貫の出直しとなった。そんな厳しい状況の中で、作り上げた新作は“シャッター商店街”が再生する様子を描いた作品。全国100人の市町村長にインタビューし、地域を活気づける策を模索した。
 チーフプロデューサーのひらつか順子さんは「地域を見つめ直すという作品ですが、併せて劇団にどういうことが求められるか、私たちがどう元気に存続できるかを見直しながら公演したい」と語っている。

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2010年4月1日のニュース