ライブ予定も…拓郎ラジオで8カ月ぶり復活

[ 2010年3月24日 06:00 ]

吉田拓郎(右)は坂崎幸之助と共にラジオの公開収録を行い、約8ヶ月ぶりにファンの前に元気な姿を見せた

 歌手の吉田拓郎(63)が23日、都内でニッポン放送「坂崎幸之助・吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」の公開収録に臨んだ。ファンの前に登場するのは昨年7月、生涯最後の全国ツアーを体調不良のため途中で中止して以来約8カ月ぶり。「次のライブが楽しみだなあ」と公演予定があることをほのめかし、収録後には特別に歌声も披露。拓郎の誕生日に当たる4月5日にオンエアされる。

 黒いアコースティックギターを握って約3分。「人間には歌う声ってのがあるけど、まだそれになってない」と、照れてなかなか歌いだせずにいた拓郎がおもむろにギターを弾き始めた。曲は「花嫁になる君に」。椅子に座り、左足でリズムをとりながら弾き語り。
 会場は東京・有楽町の同局イマジンスタジオ。5万5584通の応募の中から選ばれた111人が集まった。演奏が終わると拍手が鳴りやまず、感激で涙を流すファンもいた。拓郎は「この曲の良さ、今ごろ分かったよ」と感想。さらに「君のスピードで」も歌い上げ「まあ、こんなもんかなぁ」と笑みを浮かべた。
 昨年8月にラジオ番組で仕事復帰していたが、ファンの前に登場するのは同7月4日の東京国際フォーラム公演以来のこと。この間、新曲のリリースもなかったため、心配する声が寄せられていたが、変わらぬ歌声でファンを安心させた。
 公開収録には開始15分前にファンの前に現れ、歓声を楽しんでいるようでもあった。拍手と「拓郎コール」を浴び「バカヤロー」と叫んで収録開始。序盤は緊張した面持ちだったが、「THE ALFEE」の坂崎幸之助(55)との下ネタトークも滑らかで「次のライブが楽しみだなあ」とつぶやく一幕も。肺がんの手術をした03年春を振り返り「桜の季節になると心が痛い。がんを患って友達やファンを大切にしようと思った」とも話した。
 現在、同局のプロ野球中継「ショウアップナイター」のテーマ曲(タイトル未定)を制作中。その後に新作に向けたレコーディングも始まる見込みだ。

続きを表示

2010年3月24日のニュース