新国立劇場 リヒャルト・ワーグナー:「ニーベルングの指環」

[ 2010年3月14日 06:00 ]

 先週に引き続いてキース・ウォーナー演出による新国立劇場の「ニーベルングの指環(リング)」のチクルス(全作連続)再演についてお伝えします。

 昨年3月の「ラインの黄金」を手始めに、同4月「ワルキューレ」、そして先月の「ジークフリート」と上演は進み、いずれも高い評価を集めてきた今回の再演シリーズ。いよいよ今月18日から「神々の黄昏」が5回上演され、チクルスは完結する。このプロダクションの特色や意義、これまでのステージの詳細については、もう1度当連載のバックナンバー(09年2月22日付第47回、3月15日付第50回、4月12日付第54回、5月31日付第61回、12月20日付第90回、10年2月7日付第101回)を読み返していただきたい。「公演の魅力の紹介⇒鑑賞リポート」は、クラシック・コンシェルジェの基本パターンではあるが、改めてこのバックナンバーの回数と各回の原稿量の多さを見るにつけ、「リング」という作品の規模の大きさや奥深さ、そして「トーキョー・リング」と呼ばれ世界的に注目されたこのプロダクションの秀逸さを再認識させられる。

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2010年3月14日のニュース