ハート・ロッカー6冠!元夫婦対決で圧勝

[ 2010年3月9日 06:00 ]

喜びの表情を見せるキャスリン・ビグロー監督

 第82回米アカデミー賞の授賞式が7日(日本時間8日)、ロサンゼルスのコダックシアターで行われた。ともに最多9部門にノミネートされ、監督が元夫妻で話題となった「アバター」と「ハート・ロッカー」の対決は、作品賞、監督賞など6部門を制した「ハート・ロッカー」の圧勝。キャスリン・ビグロー監督(58)は同監督賞で初の女性受賞者となった。長編ドキュメンタリー賞は、和歌山県太地町のイルカ漁をテーマにした「ザ・コーブヴ」。地元には波紋が広がった。

 最優秀監督賞のプレゼンターで、映画監督でもあるベテラン女優バーブラ・ストライサンド(67)は、封筒の中に記された名前を見てニヤリ。「キャスリン・ビグロー!ハート・ロッカー!」と叫んだ。
 ビグロー監督は、大歓声に促されステージへ上がると「何て言えばいいの。一生に1回あるかないかの経験。本当に幸せ」と声を震わせた。女性監督のノミネートは、1977年の第49回にイタリアのリナ・ウェルトミューラー(83)を皮切りに4人目。「ハート…」は、バグダッドに展開する米軍爆発物処理班を主人公に、戦争の意味を問う作品。骨太な演出が評価され、最有力「アバター」の対抗馬とみられていた。
 ビグロー監督はコロンビア大大学院で映画理論と批評を学んだ後、78年に短編作品で監督デビュー。89年に「アバター」のジェームズ・キャメロン監督(55)の3番目の妻として結婚。91年に公開された監督作「ハートブルー」ではキャメロン監督がプロデューサーを務めるなど共同で映画を製作した。しかしキャメロン監督が、出世作「ターミネーター」で起用した女優リンダ・ハミルトン(53)と浮気。結婚生活は2年間で終わりを告げた。今作は02年のハリソン・フォード(67)主演の原子力潜水艦アクション「K-19」以来7年ぶりの新作だった。
 この日の座席は元夫の真ん前。キャメロン監督は元妻の名前が呼ばれると「イェイ!」と大喜びし、立ち上がって拍手。2人の間にわだかまりはないようだった。
 監督賞に続いて発表された作品賞も受賞。ステージ袖に引っ込んだビグロー監督は、息つく間もなく再び登場。「軍で命を危険にさらしている世界中の人にこの作品をささげます。無事に帰還してください」とメッセージを送った。
 プロデューサーの1人が「“アバター”でなく“ハート”に投票を」とアカデミー会員にメールを送り、授賞式を閉め出されるペナルティー。また肖像権をたてに米陸軍軍曹から提訴されるなど“お騒がせ”が続いた。そんな中で6部門受賞の圧勝。大ヒットメーカーの元夫に“成長した姿”を見せつけた。

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2010年3月9日のニュース