改革派弾圧一環?イランの有名映画監督拘束

[ 2010年3月2日 18:02 ]

 イラン改革派のウェブサイトによると、同国治安当局は1日、映画監督のジャファール・パナヒ氏を拘束した。理由は明らかになっていないが、同氏は昨年6月の大統領選後の改革派による反政府運動を支持していたとされ、当局の改革派弾圧の一環とみられる。

 パナヒ氏はイランの抑圧された女性の生き方を描いた作品「ザ・サークル」で2000年のベネチア映画祭で金獅子賞を受賞した。昨年7月には、デモで銃撃を受けて死亡した女性ネダ・アガソルタンさんの墓に花を供えようとして一時拘束されている。
 同サイトによると、午後10時ごろに私服の当局者が自宅を捜索し、パソコンなどを押収。パナヒ氏と妻ら家族、居合わせた映画関係者の客15人程度を拘束した。
 政府は同日、改革派紙エテマドとカルビ元国会議長に近いとされる雑誌も発禁処分とし、改革派に対する圧力を強めている。(共同)

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2010年3月2日のニュース