筆談ホステスの斉藤さん妊娠!シングルマザー決意

[ 2010年1月29日 06:00 ]

妊娠していることが明らかになった斉藤里恵さん

 生後間もなく聴力を失いながら、東京・銀座でNo・1ホステスに上り詰めるまでをつづった自叙伝「筆談ホステス」がベストセラーになり、ドラマ化もされた斉藤里恵さん(25)が妊娠していることが28日、分かった。斉藤さんは独身。父親となる男性について周囲に「すでに別れた」と明かしており、女手一つで育てる覚悟。シングルマザーとしての奮闘記は大きな話題となりそうだ。

 斉藤さんは日本でただ1人といわれる「筆談ホステス」。髄膜炎の後遺症のため、1歳10カ月で聴力を完全に失った。

 やがて接客業の楽しさに目覚め、選んだのが水商売の道。メモ帳とペンを駆使して客とやりとりするスタイルが人気を集め、銀座のクラブのNo・1ホステスにまで成長。昨年春に自らの生い立ちをつづった「筆談ホステス」(光文社)を出版したところ13万部を超えるベストセラーになり、今月10日には女優北川景子(23)の主演でTBS系でドラマ化され、さらにその生き方に注目が集まっている女性だ。

 妊娠していることが分かったのは昨年秋。ただ、子供の父親となる交際相手とは「すでに別れた。結婚は考えていない」と親しい知人ら周囲に明かしている。

 大きなハンディキャップを乗り越えて生きてきた斉藤さんは、シングルマザーになることを決意した。現在、妊娠6カ月という。「筆談」という手法がコミュニケーションツールとしていかに有効かを実証した中、今度は「筆談」での出産、子育てに挑むことになる。

 おめでたが分かって以降、斉藤さんは銀座の店でも「一切、お酒を口にしていないようです」と知人。周囲のたばこの煙も気にするようになったという。

 「筆談ホステス」の出版元で斉藤さんへの連絡窓口になっている光文社エンターテインメント編集部は「担当者が不在です。担当でないと分かりません」と話している。

 ◆斉藤 里恵(さいとう・りえ)1984年(昭59)2月3日、青森県生まれの25歳。万引した洋品店に誘われて働いたのをきっかけにサービス業の楽しさに目覚め、19歳で水商売の道へ。07年に上京。著書に「筆談ホステス」「筆談ホステス 67の愛言葉」。昨年8月にTBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」で特集された。昨年11月から青森市の観光大使を務めている。

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2010年1月29日のニュース