ネットカフェ荒らし…堕ちた元ジャニーズJrコンビ 

[ 2009年12月12日 06:00 ]

財布を盗んだ疑いがある2人組として系列店に連絡したさいたま市内のインターネットカフェの店内

 インターネットカフェの個室に忍び込み就寝中の客の財布などを盗んだとして、警視庁少年事件課が窃盗容疑で元ジャニーズ事務所所属の少年2人を逮捕していたことが11日、分かった。利用客の本人確認を行っている店で客の財布が盗まれる被害があり、同店が不審な行動をしていた2人の会員番号などの情報を系列店に連絡したことが逮捕につながった。

 逮捕されたのは、いずれも無職で、埼玉県所沢市の少年(18)と東京都新宿区の少年(17)。
 少年事件課などによると、さいたま市内のネットカフェで10月17日に客の財布が盗まれる被害があり、同店が被害者の個室付近をうろつくなど不審な行動をとっていた2人の会員番号などの情報を系列の7店舗に連絡。11月4日に豊島区内の系列店を訪れたため、池袋署に通報。2人は同日に東村山市内のネットカフェから盗まれたIC乗車券などを所持しており窃盗容疑で逮捕された。
 系列店に連絡したさいたま市内のネットカフェ店長は「被害者の個室は普段、男性が出入りしない少女まんがの棚の奥。防犯カメラを見ると、そこに3回くらい、1分から2分の滞在を繰り返し、被害者が被害に気づいた時には退店していた。午前2時すぎから約1時間いたが、深夜の短時間利用はあまりないし、怪しいと思った」と説明。豊島区内の系列店店長は「会員番号を入力したら連絡コメントに“財布盗んだ疑い。要注意”とあった。入店させて通報することになっていた。2人ともスラリとした今風のイケメン」と話した。
 警視庁はネットカフェが犯罪の温床になっているとして利用者の本人確認を義務づける条例案提出を検討中だが、この店舗は07年7月から本人確認を実施していた。
 2人は利用者がいびきをかいて寝ていたり、シャワーに入っているすきを狙って個室に侵入。防犯カメラの向きを変えていたこともあり、10月からの約1カ月に、都内や埼玉県内のネットカフェで約20件の犯行を繰り返し、現金約50万円を盗んだと話しているという。 同課は今月7日、千代田区の店舗で10月20日に現金約1万5000円入りの財布など計8点を、埼玉県所沢市の店舗で同25日に現金約15万円入りの財布など計9点を、それぞれ盗んだ疑いで2人を再逮捕した。
 2人は以前ジャニーズ事務所に「ジャニーズJr」として所属、テレビなどの出演経験があり、事務所を辞めた理由について「思ったより出番が少なかった」などと話しているという。

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2009年12月12日のニュース