[ 2009年12月12日 06:00 ]

国内屈指の合奏能力を誇るNHK交響楽団がマズアを迎えてどんな演奏を披露するのか注目される

 冒頭の話に戻るのですが、年末に第9コンサートが開催される由来については、こんな説もあります。ライプツィヒにて、第1次世界大戦の終結を迎えた1918年の大晦日に、指揮者と新聞社の文芸部長が市民たちのために共同企画したというのが、発祥であるというのです。私にはこれが事実であるかどうかを証明することはできませんが、実際にゲヴァントハウスでは大みそかに第9を演奏するのが伝統となっており、今年も開催予定です。

 一方、「第9の新たな魅力を発見させてくれる可能性が大」とコンシェルジェが大いに注目するのは、読売日本交響楽団に客演するヴァンスカです。彼は、フィンランドの小さな街にあるラハティ交響を成長させて、その名を世界へ知らしめた気鋭のマエストロ。彼自身、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘポウ、ニューヨーク・フィル、シカゴ響など数々の名門オーケストラと共演し、才能を開花させています。

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