香取慎吾「盛り上がってビックリ」NY初演

[ 2009年11月14日 06:00 ]

 SMAPの香取慎吾(32)主演のミュージカル「TALK LIKE SINGING」が12日夜(日本時間13日午前)、米ニューヨークで開幕した。日本のオリジナル作品が初演で、現地で上演されたのは初めて。終演とともにスタンディングオベーションが起こり、香取は「日本からサムライが1人でやって来たらこんな感じかな」と、うれしそうに語った。

 ミュージカルの本場、ブロードウェーの中では中規模劇場を指すオフ・ブロードウェーのニューヨーク大学敷地内にあるスカーボール・センター(座席数約860)。約2時間の公演が終わると、ほぼ満員の観客から大きな拍手。在米日本人、日本からのファン、客席の約4分の1の米国人らが次々と席を立ち、熱演を称えた。
 香取は「想定外なほど盛り上がってビックリ。凄くうれしかった」と満面の笑み。
 生まれた時から話すことができず、歌と踊りでしか表現できない青年を演じた。日本語と2カ月発音を特訓した英語が半々の字幕なしのセリフ。言葉の壁に挑むため、♪アイダホ~などと米国の州名を並べただけの歌詞に節を付けた「50州」など計25曲を歌い上げた。
 日本で一度も上演されていない作品が、いきなりニューヨークで初演された日本演劇界の新たな一歩。アルバムのソロ曲で楽曲提供を受けるなど交流のある米国No・1ヒップホップグループ「ブラック・アイド・ピーズ」の表敬訪問を受け、「日本から1人のサムライがやってきたが、いつもSMAPというグループでやっているだけにナーバスになることもある。出迎えてくれる友人がいてうれしい」と喜んだ。
 10日朝には気合が入りすぎて歯が痛み、1本抜いたが「大丈夫だった」。そして「開幕してホッとしてホットな感じ。90点台は取れたかな」と安どの表情を浮かべた。
 観劇したニューヨーク大の女子大生は「日本の作品が初演と聞いて見た。ダンスが好きなので乗って楽しめた」と語った。演出・脚本・作詞を担当する三谷幸喜氏(48)も「自分たちの知らない人たちの前でどれだけ通用するのか試したくてニューヨークを選んだ。いい反応でした」と手応えを感じた様子だった。

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2009年11月14日のニュース