76歳・藤田まこと側に3億円支払い命じる

[ 2009年9月9日 06:00 ]

 俳優・藤田まこと(76)の妻に、融資していた金融業者(大阪市、破産手続き中)の管財人が貸付金3億円の支払いを求めた訴訟の判決で、大阪地裁は8日までに藤田側に請求通り全額の支払いを命じた。

 判決によると、藤田の妻は91年から藤田を連帯保証人として業者から融資を受け始めた。94年3月時点で債務は約5億5800万円にのぼり、藤田側が「94年4月に返済する」との公正証書が作成された。返済されない中で、業者は05年12月に破産手続きの開始決定を受け、管財人が昨年3月、藤田夫妻を相手に提訴した。藤田側は「公正証書の実印は妻が無断で押したもので無効」「違法な高金利で支払い義務はない」と主張していた。判決理由で目代(もくだい)真理裁判官は「実印の保管状況など、藤田さん側の主張を具体的に裏付ける証拠はなく、少なくとも3億円の債務があったと認められる」とした。藤田側は控訴を検討。藤田は80年代に妻が事業に失敗し、40億円ともいわれる借金を背負ったが、完済したといわれていた。

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2009年9月9日のニュース