鳥越俊太郎氏　２度目のがん転移、２週間休養へ

　ジャーナリストの鳥越俊太郎氏（６８）が９日、コメンテーターを務めるテレビ朝日の情報番組「スーパーモーニング」（月～金曜前８・００）で、がんが肝臓に転移したことを明かした。０５年に直腸がんの手術を受け、０７年に肺への転移が見つかり切除した。１０日、都内の病院で手術を受ける。「転移の部位は小さく、大きな心配はない」と気丈に語った。

　鳥越氏は番組終了間際、「突然ですけどあす、肝臓の手術を受けるので、しばらくお休みさせていただきます」と告白。がんが肝臓に転移したことを説明し、「できれば（転移や手術は）回避したかったんですけど、やっぱり来ましたね」と淡々と話した。

　０５年１０月、同番組で直腸がんを患っていることを明かし、手術を受けた。その後、肺への転移が見つかり、０７年１月に左肺の一部を切除。右肺にも影が見られたため、同８月に手術を受けたが、こちらは良性の腫瘍（しゅよう）だった。

　直腸がんの手術後、医師からは、いずれ肺や肝臓に転移する可能性を指摘されていたといい、「“肝臓がん”と新聞に書かれると、もうあいつはダメかという感じになるけどそうじゃない。あくまで転移で、肝臓がんとは違うんですよ」と強調。「転移の部位は小さいので、大きな心配はないと考えています」と明るい表情で話した。

　鳥越氏は超音波（エコー）検査などを繰り返し、１月８日に肝臓への転移が判明。「検査で影が見つかったので、手術してみましょうということになった。悪性じゃない可能性もある」と説明した。
　今月８日に都内の病院に入院し、９日は病院から六本木のテレビ朝日に向かい、番組に出演。１０日の手術を控え、体調について「絶好調だよ」と快活な声で応じ、休養期間については「手術をしてみないと分からないけど、２週間くらいかな」と話した。
　鳥越氏は同番組の月～木曜にレギュラー出演。テレビ朝日によると、鳥越氏が休んでいる間は、金曜日を担当している週刊朝日編集長の山口一臣氏、ジャーナリストの大谷昭宏氏らが代わりに出演する。