スゲー不良!加勢大周 高校生の頃から覚せい剤

[ 2008年12月11日 06:00 ]

 覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪に問われた俳優の加勢大周(本名川本伸博)被告(38)の初公判が10日、東京地裁(三村三緒裁判長)で開かれた。加勢被告は起訴事実を認め「不安や心配事から解放されたくて使用してしまった」と涙ながらに謝罪。芸能界を引退して更生する意向を示した。検察側は懲役2年6月を求刑した。公判はこの日で結審。判決は18日に言い渡される。

 加勢被告は丸刈りにグレーのスーツ姿で出廷。「一時の悩みや不安から解放されたいと思って使った。捕まってみて事の重大さに気付いた」と神妙に話した。検察側の冒頭陳述によると、加勢被告は高校生の時に初めて覚せい剤を使用。04年には外国人から勧められて大麻を使い、06年からは友人から購入して週に3、4日使用するようになった。覚せい剤は6月末に、その友人から購入した。
 加勢被告は91年、独立した所属事務所と芸名の使用をめぐって訴訟に発展。後に「新加勢大周」(現大旗一生)が登場するなど“芸名騒動”に見舞われた。加勢被告はこれら一連のトラブルなどがストレスとなり、薬物常用につながったと弁明。「昔の話で済ませたかったが、撮影現場やインタビューなどで必ず言われた。その悩みや不安を相談する相手もいなかった」と振り返った。
 「テレビ局や共演者に大変な迷惑をかけた。今後芸能界からは身を引きたい」と言及。北海道函館市の親元に身を寄せて更生する意向を示した。情状証人の父清彦さんが「もう大丈夫と言えるまで、そばに置こうと思う。一心同体でいきたい」と述べると、加勢被告は涙を流した。今後は「農林水産系の仕事に携わりたい」とし「一から自分の生活をやり直したい。もうこんなことはしません」と声を詰まらせながら話した。
 大麻草を栽培したことについては「昔から癒やしのために日頃から植物を栽培していた。大麻も同じような感覚で軽い気持ちで栽培していた」と説明。起訴状によると5月から栽培を始め、同19日には友人に携帯電話の写真付きメールで「芽が出ちゃった」とその様子を報告していた。
 10月に逮捕されて以降、自宅マンションは引き払った。被告の兄が代表を務めていた個人事務所は解散。関係者によると、被告は逮捕前に出演が決まっていた作品があり、被告の元には先払いされた出演料約100万円の返還請求が届いている。

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2008年12月11日のニュース