幸四郎&猿之助 18年ぶり涙の対面

[ 2008年11月22日 06:00 ]

 脳梗塞(こうそく)で療養中の歌舞伎俳優の市川猿之助(68)が21日、東京・千代田区の国立劇場を訪れ、江戸川乱歩の小説を基にした新作歌舞伎「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)」を観賞した。

 終演後、明智小五郎役で演出も手掛ける松本幸四郎(66)、殺人鬼・人間豹(ひょう)役の市川染五郎(35)父子と歓談。自身がライフワークとして取り組んでいるスーパー歌舞伎と同じように、視覚的に楽しませる要素を盛り込んだ作品について「素晴らしかったです」と感想。
 1990年1月に歌舞伎座で共演して以来、約18年ぶりの対面で、幸四郎は猿之助の両手を握り「スーパー歌舞伎のチャレンジのおかげで、今日、このような歌舞伎ができているんです」と、目に涙を浮かべて話した。2人は「新装する歌舞伎座でぜひ共演を」と誓い合った。

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2008年11月22日のニュース