藤あや子 20周年公演で水芸にも挑戦

[ 2008年9月25日 23:55 ]

水芸にチャレンジする藤あや子

 今年でデビュー20周年を迎え、同記念シングル「夾竹桃」(発売=ソニー・ミュージックレコーズ)がヒット中の演歌歌手・藤あや子(47)が25日、東京・渋谷区のNHKホールで「艶やかに咲いて…20年」と題した20周年記念リサイタルを開いた。

 20周年を迎え、「秋田から上京して、歌手になったときは、10年も歌えれば恩の字と思っていましたので、20年を迎えられたのが信じられません。このNHKホールは、紅白歌合戦に初めて出させていただき、一番の夢がかなった思い出の場所です。私は20代後半の遅いデビューでしたので、1年1年歌えるだけで幸せです」と感激。

 約3400席の大ホールは、熱烈なファン=チケットは完売=が詰めかける中、デビューからの軌跡を振り返りながら「紅い糸」「こころ酒」「むらさき雨情」「夾竹桃」「雪 深深」など全19曲を熱唱。

 自身のヒット曲のほかに、出身地・秋田県の民謡「秋田音頭」をヒップホップにアレンジして3人ユニットで歌ったり、大人の女性たちによる日本舞踊&子どもたちのダンサーたちによるポップな踊りのコラボで「あや子のお国自慢だよ」を元気いっぱいに披露。

 また、「瀧の白糸」(泉鏡花原作)より「恋蛍」を完全一人芝居で熱演して、その冒頭で水芸にチャレンジするなど、オープニングから見どころ満載のステージで満員の客席を楽しませた。

 20年の集大成ステージで自分の持ち味と個性を存分に発揮して歌い、演じた彼女は「いまから21年目がスタートしましたが、20年で自分が気づいたことは『フリーダム』、自由であること。そして、自分らしく生きるということ。これからも自分らしく自由人で伸び伸びと自分の人生をゆっくりと歩いていきたい。どうか皆さんも一緒に歩いてください」と話していた。

 平成元年9月21日に「おんな」でデビューし、これまでに数々のヒットシングルを放ち、最近は「小野彩(このさい)」というペンネームで作詞・作曲。さらに陶芸、絵画、書にと多才ぶりを発揮し、幅広い活動で人気を集めている。

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2008年9月25日のニュース