氷室“赤西の生きざまソング”セルフカバー

[ 2008年5月14日 06:00 ]

 ロック歌手の氷室京介(47)がKAT―TUNに提供した「Keep the faith」をセルフカバーすることになった。6月11日に発売するソロデビュー20周年記念のベスト盤「ジャスト・ムービン・オン オール・ザ・シット」に収録する。赤西仁(23)らKAT―TUNの生きざまに共感して書き下ろした思い入れの強い曲。歌詞を変え曲をアレンジし、新たな息吹を込めた。

 氷室が作詞、作曲した「Keep the faith」は、KAT―TUNの5枚目のシングル。昨年11月に発売され、50万枚を突破。2007年の年間シングル売り上げランキングで5位に輝いたヒット作だ。これを氷室がソロデビュー20周年記念作品の1つとして、満を持してセルフカバーする。GLAYのギタリスト、HISASHI(36)に編曲を依頼する気合の入りぶりだ。
 歌詞は大幅に変わった。KAT―TUNバージョンは歌詞は「俺(オレ)ら」としたが、今作では「俺」。独特の艶やかな声色は健在で、KAT―TUNとは違った大人の色気が漂うロックナンバーに仕上がった。
 この曲は06年に芸能活動休止問題で揺れた赤西の生きざまに共感して書き下ろした。シングルが発売された当時、氷室は「自分がまだ若かった頃のどうしようもない不安や焦りや、もどかしさを思い出して、会ったことのない彼に心のどこかでエールを送っていました」と、KAT―TUNのホームページにメッセージを寄せた。ロックバンド「BOφWY」の結成から27年、常に「孤高」と呼ばれて生きてきた氷室だからこそ、赤西の苦しみが理解できた。
 そんな後輩たちへメッセージも込めた。サビの歌詞が、KAT―TUN版が♪You show me the faith…なのに対し、氷室版は♪I show you…。自ら「faith(信念)」を後輩へ示してみせた。最近の言葉で言うなら、氷室なりのKAT―TUNへのアンサーソングなのだろう。

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2008年5月14日のニュース