桑田佳祐 石垣島から夫婦ライブ中継

[ 2008年3月24日 06:00 ]

沖縄県・石垣島の石垣市民会館で開かれた、桑田佳祐の一夜限りのライブ

 サザンオールスターズの桑田佳祐(52)が23日夜、沖縄・石垣市民会館でライブを行った。観客約1000人を無料招待し、ギターの弾き語りでヒット曲の数々を披露。史上初めて全国の民放FM53局が生中継した。ステージには、夫人の原由子(51)とBEGINがシークレットゲストで登場。一夜限りのプレミア公演は終始大盛り上がりだった。

 生中継の終了間際、桑田が「特別ゲストが来ています」と紹介し原を招き入れた。夫婦で「真夏の果実」を歌うと割れんばかりの拍手がわいた。午後8時の放送終了後もステージを続行し、前座を務めた石垣市出身のバンド「BEGIN」と「涙そうそう」などをセッション。原も再びステージに上がった。
 FM民放全局が生中継する異例の試みに、桑田は「本当にオレでいいのか悩んだ」と本音もチラリ。それでも「全国一斉にこの様子がドピューッと流れております」と話すなど“らしさ”も忘れなかった。
 ヒット曲「明日晴れるかな」でスタート。赤いアロハシャツ姿で「カチャーシー(琉球民謡の踊り)でいこう。手拍子、指笛、足拍子よろしく」と陽気にあいさつ。新曲「DEAR MY FRIEND」を初披露するなど全20曲を熱唱した。
 全国FM連合とKDDIがFMチューナーを搭載するauの携帯電話の普及拡大を目的に企画。ラジオに愛着を持ち続けてきた桑田に白羽の矢を立てた。会場には石垣市、竹富町、与那国町の八重山圏域の住人を800人招待。同圏域の人口の約7分の1に当たる7350人の応募があった。
 石垣島を選んだ理由について主催者側は「(桑田が)石垣島でのライブが初めてということで、桑田さんの新鮮な気持ちを伝えられるのではないかと考えた」と説明。石垣空港には「おーりとーり(いらっしゃい)桑田佳祐」の看板が掲げられ、島を挙げての歓迎ムードだった。
 昨年5年ぶりにスタートしたソロ活動を今月で終え、デビュー30周年を迎えたサザンの活動を再開させる。桑田は「また帰ってきま~す」と、サザンで戻ってくることを約束して締めくくった。

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2008年3月24日のニュース