人間くさかった「伝説のダイバー」

[ 2008年3月16日 18:41 ]

 素潜りの元世界記録保持者で今もカリスマ的人気を誇る潜水家、故ジャック・マイヨール氏(フランス)の晩年をテーマに東大大学院生らが製作したドキュメンタリー映画「ブルー・シンフォニー」がほぼ完成し、16日に佐賀県唐津市で試写会が開かれた。

 映画は、氏が幼少期にバカンスを過ごし、晩年にも度々訪れた唐津の海が舞台。交流があった人たちへのインタビューと唐津の風景をつなぎ晩年の氏の姿を追った。唐津市は約900万円を助成するなど全面協力した。
 インタビューでは「生煮えのしゃぶしゃぶを食べて腹を壊していた」「真冬でも楽しそうに海に潜るなどイルカのようだった」などのエピソードが語られ、氏をモデルにした世界的大ヒット映画「グラン・ブルー」でのストイックな人物像とは異なる、気ままで人間くさい一面が明かされる。
 試写会では製作に携わった学生らがあいさつ。カメラ担当で文学部4年の池山喜勇さん(26)は「ヘリから身を乗り出して空撮したり、船酔いに耐えたりと必死でした」とロケを振り返った。
 映画は今夏に東京の映画館で公開する方向で、関係者が調整している。

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2008年3月16日のニュース