森光子泣けた「放浪記」カーテンコール

[ 2008年3月2日 06:00 ]

カーテンコールで涙ぐむ森光子

 東京・有楽町のシアタークリエで上演中の舞台「放浪記」で、原作者・菊田一夫氏(1908~73年)の生誕100年を迎えた1日、主演女優の森光子(87)がカーテンコールで涙した。

 先月23日に1900回上演を達成し、この日が1907回目。森は「褒められたのは1度だけでした。その厳しさに懐かしさを覚えております」と語り、菊田氏との思い出に浸った。
 森を見いだしたのも菊田氏。大阪・梅田コマ劇場で喜劇に出演していた森が、客席にいた菊田氏の目に留まったのは、50年前の1958年(昭33)7月のことだった。
 感極まった森は、1900回達成時ですら見せなかった涙を流し、声を詰まらせた。「役者の涙はちょっと信じられないものですけど、これは本当。これからも皆さんに愛していただけるような舞台をお作りいたします」と語った。

続きを表示

2008年3月2日のニュース