小椋佳の名曲、雅俊、堀内らが歌う

[ 2008年2月12日 06:00 ]

 シンガー・ソングライターの小椋佳(64)の初のトリビュートコンサートが行われる。小椋がヒット曲「俺たちの旅」を提供した中村雅俊(57)をはじめ、堀内孝雄(58)、梅沢富美男(57)らとの豪華共演。東京・千代田区の東京国際フォーラムホールAで5月31日と6月1日に開く。小椋は「同窓会へ参加するような気持ちで足を運んでいただければ」と楽しみにしている。

 昨年のNHK紅白歌合戦で、生前の美空ひばりさんの映像と歌声に合わせてデュエットした小椋。今度は、楽曲提供で親交のある人気歌手たちとの夢の共演ライブが実現することになった。
 「小椋佳トリビュートコンサート~夢歌詩(むかし)、あるところに~」と題した公演。232週間オリコンチャートTOP100入りを記録した「彷徨(さまよい)」の収録曲「さらば青春」など自ら歌ったヒット曲に加え、それぞれの歌手に提供した名曲を一緒に歌う“夢のデュエット”が大きな見どころ。
 現在出演が決まっているのは、中村、堀内、梅沢、さだまさし、来生たかおの5人。中村は87万枚の大ヒットとなった「俺たちの旅」、堀内はオリコン4位を記録した「愛しき日々」、梅沢は50万枚を売り上げた「夢芝居」を歌うのは確実。さだは25周年記念アルバム「季節の栖(すみか)」に小椋が提供した「なんということもなく」、77年に結成した「フライング・キティ・バンド」の盟友の来生とは共作した「ぼくは宇宙飛行士」などを歌うことになりそうだ。
 いまでも小椋を「神田さん」と本名で呼ぶ中村とは出会って30年以上。「当時は薄汚れたジーンズに下駄履きといういでたちでとても俳優には見えなかった。年を重ねるにつれきれいになっていくけうな人でうらやましい」。初のトリビュートコンサートには「どこか既に逝ってしまったか、現役から退いた人をしのぶ公演という気がして気恥ずかしい」と言いながらも、どんな演出にするか楽しみな様子。「まだ内容は固まっていませんが、久しぶりにお会いする方々との再会、共演をいまから心待ちにしています」と話した。

 ◆小椋 佳(おぐら・けい)本名・神田紘爾。1944年(昭19)1月18日、東京都生まれ。東大法学部卒業後、日本勧業銀行(現みずほ銀行)に入行。93年に退職するまで証券部証券企画次長、浜松支店長などを歴任。そのかたわら音楽活動も行ってきた。70年にアルバム「青春」でデビュー。75年、布施明が歌った「シクラメンのかほり」が日本レコード大賞受賞。提供作品は美空ひばり「愛燦燦」など多数。

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2008年2月12日のニュース