ＮＨＫ福地会長　新体制発表

　ＮＨＫの福地茂雄会長は１２日、１８日付で金田新理事を専務理事に昇格させ、新たに理事４人を任命する新執行部体制を発表した。番組制作のトップである放送総局長には日向英実理事が就任する。経営委員会が１２日、同意した。放送総局長の原田豊彦専務理事ら３理事は１７日付で辞任する。

　金田氏はトヨタ自動車出身で、２００６年９月にＮＨＫ理事に就任。経営委員会が承認しなかった橋本元一前会長執行部の次期経営計画案に、当時の理事の中でただ１人反対した。
　記者らによるインサイダー取引疑惑をめぐり、現在の理事７人は１月２５日に就任した福地会長に進退伺を提出し、処遇が注目されていた。金田理事以外で留任する３理事は、いずれも就任から１年未満。
　　◆新理事は次の通り（任期は１８日から２年）
　▽永井研二（放送衛星システム社長）
　▽後藤雅実（考査室長）
　▽大西典良（営業局法人営業センター長）
　▽関根均（人事総務局長）

　また、福地会長は同日、同局の役員室などのスペースを大幅に縮小する考えを明らかにした。「適材適所」を掲げる人事面だけでなく、部屋の配分でも福地カラーをアピールしたい考えのようだ。