天海祐希 苦悩も等身大…独身医師役

[ 2008年2月3日 06:00 ]

 女優の天海祐希(40)が、4月にスタートするTBSの主演ドラマ(金曜後10・00、タイトル未定)で医師役に初挑戦する。これまでにドラマで、弁護士や教師、売れない演歌歌手などを演じてきたが、今度は独身の精神科医役で白衣姿も披露する。現代の働く女性の代表として、40歳を目前に控えて結婚や人生に悩む等身大の役どころをリアリティーたっぷりに演じる。

 天海が演じるのは、39歳で未婚、独身の精神科医・聡子。仕事は順調で友人も多いが、5年も恋人がおらず、楽しみは1人で温泉に行くこと。40歳を目前に控えて結婚や出産などの現実を突きつけられ、葛藤(かっとう)する。
 これまでに日本テレビ「女王の教室」(05年)で冷徹な教師、同局「演歌の女王」(07年)では災難続きの売れない演歌歌手など、強烈な個性を持つさまざまな職業の女性を演じてきた。敏腕弁護士を演じたフジテレビ「離婚弁護士」(04、05年)はシリーズ化されるなど、どれも代表作になっている。
 今回のドラマは、聡子のほか、専業主婦など40歳前後の女性たちの苦悩や幸せをコミカルに描く群像劇。かつて女性にとって人生のターニングポイントは30歳とされてきたが、社会で活躍する現代女性にとって“大台”は40歳。四捨五入して40になるこの世代はアラウンド40、通称“アラフォー”と呼ばれ、週刊誌で特集されるなど旬だ。
 瀬戸口克陽プロデューサーは、天海の起用理由を「理想の上司ランキングに入るなど素敵な大人の女性の代表。一方でチャーミングなところもあり、イケてない部分も見せていきたい」と説明。天海に依頼したところ「今だからできる役」と快諾を得たといい、100人近くの女性や精神科医らを取材して、リアルな実情を描き出す。
 天海自身も独身で昨年8月に40代に突入。「私自身はこんなに慌てず悩まず39歳は過ぎてしまいました。あははは」と振り返る。TBSのドラマは初出演。3月上旬にクランクイン予定で「ハートフルな世界を、同世代の方もそうでない方にも楽しんでいただけると思う」と自信を見せた。共演は藤木直人(35)、大塚寧々(39)、筒井道隆(36)。

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2008年2月3日のニュース