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バトラー「ディフェンスは若干、無知である部分があったと思う」試合中には何度もノーガード挑発受ける

[ 2022年12月13日 21:59 ]

プロボクシング・世界バンタム級4団体王座統一戦 ( 2022年12月13日    有明アリーナ )

井上尚弥のパンチを耐えに耐えたバトラーだったが、11ラウンドに力尽き苦悶の表情を見せた(AP)
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 WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)がWBO同級王者ポール・バトラー(34=英国)を11ラウンド1分9秒KOで破り、日本人初の4団体統一王者となった。WBA王座8度目、IBF王座6度目、WBC王座初防衛に成功するとともにWBO王座を獲得し、史上9人目、バンタム級では初の4団体王座統一に成功した。

 試合後の会見でバトラーは「パンチは見えいたものもあったが、反応するのが難しかった」と井上のパンチに脱帽。「戦いは予定してたプラン通りにいかなかった。(井上は積極的に)来ると予想していたが、かなり良いボディーを食らった」と声を絞り出した。

 試合中には井上が固いガードにしびれを切らし、両腕を広げたり、後ろに組んだりする挑発も受けたが乗らず。パンチの嵐を耐えに耐えたが11回に力尽きた。井上のディフェンスについては「ディフェンスは若干、無知である部分があったと思う。スーパーバンタムに行くと厳しいと思うので、ディフェンスについては一度考えた方がいいのではないかと思います」と語った。

 バトラーとの一問一答は以下の通り。

 ――試合を終えての心境は。

 「今は気分は良くなっているが、戦いは予定してたプラン通りにいかなかった。(井上が積極的に)来ると予想していたがかなり良いボディーをくらった」

 ――作戦やプランは。

 「ゲームプランはあったが、ガードが弱くなったところのミスをついていこうと思ってそこはできた。思っていたほどガードが弱いチャンスがなかった。非常に良い選手なのでそこのチャンスが少なかった」

 ――被弾したシーンについて。

 「パンチは見えいたものもあったが、反応するのが難しかった。ジャブもストレートに対しても同じ。良いボクサーは正確かつスピードが早い攻撃を仕掛けてくる」

 ――終盤までポイントをリードしていた中でガードをかためて戦った。倒れないことを意識したのか逆転を狙っていたのか。

 「守りを固めようとは思わず、積極的に戦おうと思った。ショットを打っていきたいと思ったが、結果的にはダウンさせられてしまった」

 ――井上のディフェンステクニックについて感じたことは。

 「彼はそもそも、パンチ力が強いので、ディフェンスは後からきているイメージ。ディフェンスは若干、無知である部分があったと思う。スーパーバンタムに行くと厳しいと思うので、ディフェンスについては一度考えた方がいいのではないかと思います」

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