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天心 ボクシング成功のカギは「ペース配分」と「リズム」 転身の先輩・武居由樹が語る

[ 2022年6月20日 05:30 ]

THE MATCH 2022   〇那須川天心 5ー0判定 武尊● ( 2022年6月19日    東京ドーム )

<THE MATCH2022>武尊(手前)を攻める那須川(C)THE MATCH2022
Photo By 提供写真

 那須川はボクシングへ転向して成功できるのか。キックボクシングから転向後、競技特性に対応する難しさを体感してきたのが元K―1スーパーバンタム級王者の武居由樹(25=大橋)だ。21年3月のボクシングデビューから1年3カ月が経過し「技術もテンポも違う。毎日壁にぶつかっている」と明かした。

 違いを実感している部分は「ペース配分やリズム、重心」だという。K―1が3ラウンド、RISEが最大5ラウンドに対し、ボクシング世界戦は12ラウンド。重心はキックより前に置き、サイドへのステップや、頭や体を振るディフェンスが求められる。武居はデビューから4戦連続KO勝ちしているが、指導する元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーは「フックは元々打てる。ボクシングではワンツーを打てないとダメ」と指摘。ストレートがないとフックは読まれやすく、長丁場の試合をジャブで組み立てて相手を削っていく作業が必要とした。

 武居がプロ5戦目で臨む8月の東洋太平洋王座挑戦(12回戦)について、八重樫トレーナーは「まだまだと思っている」と厳しい。一方で「キックボクサーとして完成されている。(完全な)ボクサーにするのではなく、いいところを残していく」との育成方針も示している。那須川の強化計画がどうなるか、注目される。

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2022年6月20日のニュース