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亀田興毅氏 ボクシング転身の天心にラブコール 主催興行に「出てほしい」

[ 2022年6月20日 05:30 ]

THE MATCH 2022   〇那須川天心 5ー0判定 武尊● ( 2022年6月19日    東京ドーム )

<THE MATCH2022>武尊(左)に5ー0判定で勝利した那須川(C)THE MATCH 2022
Photo By 提供写真

 “世紀の一戦”を制した那須川はプロボクシングの世界へ身を投じる。注目の今後について、亀田3兄弟の長男で、元世界3階級制覇王者、現在はボクシングイベント「3150(サイコー)FIGHT」ファウンダー(創業者)の亀田興毅氏(35)が展望と期待を語った。

 東京ドームを埋め尽くす大観衆とともに試合を見守った興毅氏はうなった。「対戦を熱望していた相手、演出もかなり凝った、これだけの大舞台。そこで自分のスタイルを貫き通して結果を出すところに天心選手のハートの強さとスター性を感じた」。“神童”と呼ばれる理由の一つを目の当たりにした。

 興毅氏は19年6月に「Abema TV」の企画で那須川と拳を交えている。15年10月の現役最終戦から4年近いブランクがあり、現役時はバンタム級(53・5キロ)が最重量だった同氏にとって、ほぼ3階級上の58・5キロ契約。3分×3回のボクシングルールで、最終3回は自らヘッドギアを外し“ナマ”でパンチを交換した。階級の違いもあり、パンチ力を感じたのは当然ながら「スピードがあって、天心選手には独特の間合い、タイミングがある」ことに格闘センスを見たという。「キックとボクシングでは戦い方が全然違うが、これからのトレーニングで対応できる」と太鼓判を押した。

 所属団体で一時代を築き、既に大舞台を経験していることも強みと分析する。「大会場でメインを張って、リング入場など派手な演出を経験済み。“舞台慣れ”しているのは大きい。世界で勝つにはメンタルが最重要なので」。3階級制覇を含む世界戦12勝の経験者らしく賛辞を贈った。

 興毅氏は主催興行「3150FIGHT」の門戸を広く開き、全てのプロボクサーが憧れる舞台にすることを目指している。興行をプロモートする立場から見た那須川はかなり魅力的という。「既にファンの心をつかみ、名を成したのに異例の挑戦に踏み出す。ドラマがあるし、ぜひ“3150FIGHT”にも出てほしい」。早速、ラブコールを送るあたりが、高く評価している何よりの証拠でもあった。

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2022年6月20日のニュース