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那須川天心 注目のボクシング転向時の階級 現実的なのは「スーパーバンタム級」も

[ 2022年6月19日 23:25 ]

<THE MATCH2022>1R、左フックで武尊からダウンを奪う那須川(撮影・島崎忠彦)
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 那須川のボクシング転向時に注目されるのが、どの階級で戦うかだ。武尊戦の58キロはプロボクシングのスーパーフェザー級(リミット58・9キロ)やフェザー級(57・1キロ)に近く、いずれも選手層が厚いため世界挑戦は容易ではない。実際、フェザー級には12年ロンドン五輪銅メダリストの清水聡(大橋)がおり、東洋太平洋王者だが、世界挑戦は実現していない。

 軽量級になるほど世界戦のチャンスが多くあり、現実的なのはスーパーバンタム級(55・3キロ)やバンタム級(53・5キロ)。バンタム級では井上尚弥(大橋)が4団体統一に成功すればスーパーバンタム級へ上がり、空位となる4つの世界王座を争う戦いが活性化する。

 一方、井上がスーパーバンタム級で王者となれば統一戦へ向かい、数年先まで世界挑戦が難しくなりそうだ。那須川が早期世界戦を目指す場合、井上尚弥の弟で現WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者の拓真(大橋)が標的となる可能性もある。

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