×

田中亮明、気迫の勝利でメダル確定も最後は酸欠…「本当に死ぬかと思った」

[ 2021年8月3日 13:00 ]

東京五輪第12日 ボクシング男子フライ級準々決勝 ( 2021年8月3日    両国国技館 )

準決勝進出を決め、メダルを確定させた田中亮明(ロイター)

 田中亮明(27=中京学院大中京高教)が2016年リオデジャネイロ五輪ライトフライ級銀メダルのユベルヘン・マルティネス(29=コロンビア)を4―1の判定で下し、5日の準決勝に進出した。3位決定戦はないため、田中の銅メダル以上が確定した。

 立ち上がりから積極的に前に出て左ボディーを中心に攻めた田中だが、マルティネスの右を浴びるシーンも多く、第1ラウンドを落とした。だが、第2ラウンド以降は修正。的確なヒットでポイントを稼いで、このラウンドを僅差で制すと、最終3ラウンドはカウンターも決まってフルマーク。29―28×4、28×29で勝利をつかんだ。

 3戦連続でリオ五輪メダリストを撃破してフライ級では1960年ローマ五輪銅メダルの田辺清以来61年ぶりとなるメダル獲得を決めた田中は「相手は気持ちが強かった。でも、僕はもっと気持ちが強い。ここで負けたらいけないと思った。最後は酸欠になって勝ったか負けたか分からなかった。本当に死ぬかと思った」と振り返り、リオ五輪金メダルのシャホビディン・ゾイロフ(ウズベキスタン)を下したカルロ・パーラム(フィリピン)と対戦する準決勝に向けて「次は相手を倒したい」と意気込んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月3日のニュース