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“サムライ”岩佐亮佑、不完全燃焼の敗戦…5回レフェリーストップ

[ 2021年4月4日 05:30 ]

激しく打ち合う岩佐(右)とアフマダリエフ(AP)
Photo By AP

 プロボクシングのWBA・IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦12回戦は3日(日本時間4日未明)、ウズベキスタンの首都タシケントで行われ、IBF暫定王者・岩佐亮佑(31=セレス)がムロジョン・アフマダリエフ(26=ウズベキスタン)に5回TKO負け。2冠奪取はならなかった

 1万2000人収容のヒューモ・アリーナで開催された同国史上最大のボクシングイベントのメインカード。地元の英雄の凱旋試合とあって現地ファンからは“敵役”を期待されていたかもしれない。完全アウェーを覚悟で敵地に乗り込んだ岩佐だったが、不完全燃焼で戦いは終わってしまった。

 立ち上がりは、ほぼ互角の攻防も2回以降はロープを背負う場面が増えた。巻き返しの機会をうかがっていた5回、一気に攻勢を強めたアフマダリエフに連打を浴びて後退すると、レフェリーが試合をストップ。1度のダウンもないままのTKO負けに、岩佐は驚いたような表情を浮かべ、苦笑いするしかなかった。

 今回のために新調したガウンのテーマは「本気の侍」。羽織袴(はかま)をイメージした和風のもので、右肩付近には和金絵師GAN氏が描いた金魚をあしらった。髪を伸ばし、ちょんまげのように束ねた。入場曲は長渕剛の「SAMURAI」。胸に刻んだ“大和魂”を発揮する前に突然、戦いの幕は下ろされてしまった。

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