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高山勝成 ミニマム級世界主要4団体王者のプロ復帰戦は11・23 相手は小西伶弥

[ 2020年9月9日 15:44 ]

復帰戦に臨む高山勝成
Photo By スポニチ

 プロボクシングの大成ジムは9日、兵庫県三田市で会見し、11月23日に同地で実施する興行の概要を発表した。

 ミニマム級世界主要4団体王者の高山勝成(37=寝屋川石田)はライトフライ級6回戦で4年3カ月ぶりにプロのリングに復帰する。「コロナ禍で今は限られた選手しかリングに上がれない。戦えることに感謝したい。ベストを尽くす」と意気込んだ。相手は2度の世界挑戦経験があり、同級でIBF8位、WBC12位につける小西伶弥(27=SUNRISE)だ。小西は2019年5月のIBF世界同級タイトルマッチに敗れて以来の再起戦。お互いに負けられない、激戦必至のマッチメークに高山は「彼がどういう思いで試合に臨むのか、分かっているつもり。年齢的にも(選手として脂が乗って)一番いい時期。警戒したい」と表情を引き締めた。

 16年8月のWBO世界ミニマム級王座決定戦での勝利を最後に、東京五輪を目指してアマ転向した。19年8月末に全日本選手権の東海ブロック予選で敗れて五輪出場の可能性が消滅し、現役引退を表明。今年3月にこれを撤回してプロで現役復帰した。日本ボクシングコミッション(JBC)が定める37歳の“定年”は過ぎている。「年齢のこともあるし、復帰して最短距離で、自分がたどりつきたいところへたどりつきたい」。世界王座返り咲きへ一気に突っ走る構えだ。

 メインのWBOアジアパシフィックライトフライ級王座決定戦は加納陸(22=大成)が平井亮輝(千里馬神戸)と対戦する。「16年の世界戦(で高山)に負けてから勝負どころ、大切な試合で負けてきた。勝負強さ、勝利にどん欲な気持ちを見せて圧勝したい」。丸元大成会長は「4年前に(18歳で)世界挑戦した時と比べれば、体ができたし、ずるがしこさも、接近戦で打ち負けない自信もつけた」と成長ぶりに太鼓判を押す。因縁のある高山と同じ興行で成長ぶりを示す機会でもある。

 セミのバンタム級8回戦は石田匠(28=井岡)が石井渡士也(REBOOT IBA)と対戦する。昨年12月にIBF世界スーパーフライ級指名挑戦者決定戦で同級8位イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)に判定負けして以来の再起戦。「(コロナ禍で)大変な時期だけど試合が決まり、うれしい。気持ちが入ります」。再起を果たせばバンタム級とスーパーフライ級の両にらみで世界再挑戦の機会を求めていく。

 日本フライ級6位の松岡新(25=大成)は同級8回戦で渡辺秀行(DANGAN郡山)と対戦。元世界王者や世界戦経験者がそろう興行で「こういう試合に出られるのはうれしい。負けないように頑張る」と語った。

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