東洋太平洋王者・松田恵里 プロ3戦目で2冠達成 判定勝ちも「まだまだ未熟」
ボクシングのOPBF東洋太平洋女子&日本女子アトム級王座統一戦8回戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、東洋太平洋王者・松田恵里(24=TEAM10COUNT)が日本王者・鈴木菜々江(26=シュウ)を3―0の判定で下し、プロ3戦目で2冠を達成した。
松田はアマ33戦21勝(9KO)12敗、17年愛媛国体入賞の実績を引っ提げて昨年8月にプロデビュー。同12月には慶美奈代(真正)に判定勝ちし、男女を通じて日本最速のプロ2戦目で東洋太平洋王座を獲得した。
デビュー戦で勝利した後のリング上で鈴木との対戦を直訴。その時とは立場が逆になって実現した一戦。粘り強さが身上の相手に持ち味である足を使った本来のボクシングは発揮できず「まだまだ未熟」と反省しながら「近距離での打ち合いに対応できたのはよかった」と収穫も口にした。
アマ時代の7年間を含め、ゼロからから松田を育ててきた元東洋太平洋バンタム級王者の鳥海純会長(45)は、プロテスト合格からわずか1年で2冠と獲得した愛弟子について「たくましくなったね」と目を細める。鳥海会長が現役時代に使用していたトランクをリメイクして着用した松田は「父のような会長のトランクスをはいて、会長の獲れなかった日本タイトルを獲得できてうれしい」と笑顔を見せた。
次戦の4戦目で世界タイトル獲得なら3階級制覇したWBO世界フライ級王者・田中恒成(23=畑中)を超えの日本最速となるが、鳥海会長は「ここまでは最速、最短できたけど、ここからはじっくり、しっかり育てたい。もっとキャリアを積ませて一番良いタイミングで挑戦できたら」と話した。
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