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新年目前リングに大の字…石井、ヒョードルに瞬殺された

[ 2012年1月1日 06:00 ]

ヒョードルに一方的に殴られけられる石井

元気ですか!!大晦日!! ○ヒョードル―石井●

(12月31日 さいたまスーパーアリーナ)
 プロ格闘家の石井慧(25=レイン)がメーンで皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードル(35=ロシア)と対戦したが、1Rに強烈なパンチを受けてKO負けした。フェザー級タイトル戦は王者の高谷裕之(34=高谷軍団)が、ライト級タイトル戦は王者の青木真也(28=パラエストラ東京EvolveMMA)がそれぞれ2度目の防衛に成功した。

 惨敗だった。先手必勝で前に出るはずが、石井は左ローキックを出したところで足がもつれた。ヒョードルから右ストレート、左アッパー、左フックの3連発を浴びせられ、154秒で敗れた。

 11年は米ロサンゼルスに拠点を移し、ブラックハウス傘下のレインジムで練習をこなした。12月にヒョードル戦が決まってからは1日9時間の練習をこなし、憧れの相手との戦いに備えた。「積極的に出てテークダウンして寝技に持ち込むしか今の自分は勝機がつかめないから」と柔道時代から磨きをかけてきた寝技で勝負する作戦を練ってきた。寝技に移行する前には打撃が必要不可欠なだけに、ムエタイを専門としているエド・バックリーコーチと打撃の猛練習も積んだ。だが、皇帝の方が1枚も2枚も上だった。リングに横たわったまま、猪木IGF会長の年越しカウントダウンを聞く羽目になった。

 ヒョードルに勝てば、その実績を引っ提げて4月にもUFC参戦が可能だったが、全ては水泡に帰した。鼻骨を骨折した疑いがあり、試合後はノーコメントのまま病院に直行。柔道時代も最初は順風でなかった石井だけに、この敗戦を糧に再起へ進んでいくしかない。

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2012年1月1日のニュース