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京太郎 デビュー戦勝利も土下座「KOできず申し訳ない」

[ 2012年1月1日 06:00 ]

ふがいない内容に土下座して観衆に謝罪する藤本京太郎(左)

▽6回戦 藤本京太郎 判定 マイケル・オドネル

(12月31日 大阪府立体育会館)
 元K-1ヘビー級王者の藤本京太郎(25=角海老宝石)がプロボクシングデビューを果たし、ヘビー級6回戦で3-0の判定勝ちを収めた。それでも、KO勝ちできなかったことを反省。勝ち名乗りを受けた直後、キャンバスに額をこすりつけて土下座した。励ましの拍手を浴びながらも、リング上から四方に頭を下げて観客に謝罪した。

 「KOしたかった。せっかくテレビでやってくれるのに…。応援していただいたのに感謝と申し訳ない気持ちでした」

 腹のたるみが目立つなど調整不足が明らかだった対戦相手には、終始優位を保った。K-1時代から得意とするカウンターを繰り出し、手数でも圧倒。5回にはコーナーに追い込み、強烈な右アッパーでダウンも奪った。だが、決定打がない。「またインターネットで“K-1とボクシングは違う”とか書かれますよ…。僕の詰めが甘かった」と反省ばかりが口をついた。ただ、下を向いてばかりもいられない。「目標は3つだけ。東洋(太平洋王座)を獲って、世界ランカーになって、チャンピオンです」。国内では無人のヘビー級の荒野に、京太郎が第一歩を踏み出した。

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2012年1月1日のニュース