広島・岡本駿 藤川監督に詰められてから1年…甲南大初のプロ野球選手が“地元”甲子園で1勝

[ 2026年5月18日 05:05 ]

セ・リーグ   広島1─0阪神 ( 2026年5月17日    甲子園 )

<神・広(8)>甲子園のバックスクリーンを背にガッツポーズを決める岡本(撮影・岸 良祐)
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 ベンチで見守る岡本は、手を合わせて“祈る”ようなしぐさを見せた。「リリーフの先輩たちに“抑えてください”という思いで見ていました」。点差はわずか1点。薄氷を踏む展開だったが、最後を中崎が締めると、ようやく笑みが広がった。

 6回1/3を4安打無失点で2勝目。甲南大出身初のプロ野球選手が甲子園で勝利投手となり「大学時代にけっこう来ていた。そのマウンドで投げられるのは凄いうれしい気持ち」と喜びにひたった。甲南大からは直線距離で10キロ弱。近くて遠かった甲子園で思い出に残る1勝だ。甲子園での阪神戦初先発で勝利を挙げたのは広島では20年森下以来となった。

 投げ合った才木が3回までに7奪三振の発進。「すごいプレッシャーになった」と言うが、岡本は粘りに粘った。3回、4回と2死満塁のピンチを背負うも、「阪神ファンの声援を感じながら、力を入れて投げました」と力投。甲子園にタメ息を充満させた。

 これで“因縁”も吹き飛ばした。昨年4月20日阪神戦で中継ぎ登板。坂本への頭部死球で危険球退場となり、ベンチから飛び出した藤川監督から厳しく詰め寄られる一幕があった。あれから1年余。成長した姿を、同じ甲子園で証明した。

 甲南大の谷口純司監督は、ローテ再編の流れでこの日は観戦できなかったが、友人は何人か見守ってくれたという。「大学の友人や監督にもいい報告ができた」。岡本の好投でチームは5カードぶり勝ち越し。また阪神戦に限れば、昨年4月以来、10カードぶりの勝ち越しだ。新井監督も「本当に素晴らしい投球。粘り強さを出してくれた」と称賛した。

 ◇岡本 駿(おかもと・しゅん)2002年(平14)6月12日生まれ、徳島県勝浦町出身の23歳。城南(徳島)では主に内野手としてプレーし、2年秋から正遊撃手。甲南大で投手に転向し1年春からリーグ戦登板。24年ドラフト3位で広島から指名され、同大学出身で初のNPB選手になった。昨季は救援で41試合に登板して1勝1敗1ホールド。今季から先発に転向した。1メートル86、89キロ。右投げ左打ち。

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