落合博満氏 中村紀洋氏を1時間の説教で泣かせた“甲子園事件”

[ 2026年5月15日 20:20 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(72)が15日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中村紀洋氏に1時間の説教をして泣かせた“甲子園事件”の真相を明かした。

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 甲子園での阪神戦が雨天中止となった2007年7月13日、落合監督、石嶺、宇野の両打撃コーチと中村氏の4者会談が練習前のロッカールームで行われた。理由はグリップエンド付近に巻いていたテーピングを取り、しっかりグリップを握る改良に取り組むためだった。 

 近鉄時代の96年に左手首をひねって左有鈎(ゆうこう)骨を骨折して以来、低下した握力を補うために自身で考え出した方法だったが落合氏にはそう見えなかった。しかしテーピングを取って打撃練習をすると指がしびれて思うようにバットは振れなかった。中村氏が元のスタイルに戻したいと嘆願したことから“説教部屋”となった。

 落合氏「小指と薬指を外に出してバットを持って振っていたので、それをやめろと言ったんだ。3本なら力が入らない」

 中村氏「左の握力が弱いんで、グリップにテープを巻いてそこに引っ掛けるようにして打っている」

 落合氏「だったらグリップにテープを巻かなくてもいいような形状のバットを作れ。指をちゃんと中に入れて振れ」

 しかし話し合いは平行線のまま1時間が経過するだけだった。

 最終的に「言うこと聞かねぇと思って、お前の好きなようにやれ」となったが、中村氏の目には涙があふれていたという。

 「でも、あいつの打ち方って理にかなっているんだよ。左に足が上がったら手が下がって、左の足が出ていったら手が上ってくる。人間の打つっていう動作として一番理にかなっている」

 持っている能力をさらに高めるためのアドバイスだったが、中村氏はそのスタイルを貫き日本シリーズでMVPを獲得。テーピングが巻かれた同じモデルのバットは、和歌山県太地町にある「落合博満野球記念館」に展示してある。

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