広島・岡本駿 “4度目の正直”嬉しすぎる先発初白星に声も弾んだ「どんどん勝ちを積み重ねていけたら」

[ 2026年5月2日 05:05 ]

セ・リーグ   広島7―3中日 ( 2026年5月1日    マツダ )

<広・中(6)>先発初勝利を挙げ、ファンとタッチで喜び合う岡本(撮影・平嶋 理子)      
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 広島・岡本駿投手(23)が1日、先発4試合目にして勝利の美酒に酔った。与四球5と本調子を欠きながら、本拠地で中日相手に5回1/3を6安打1失点の粘投。待望の先発初勝利を飾り、昨年5月13日の巨人戦以来となるプロ2勝目を挙げた。チームは今季3度目の2連勝とし、鯉のぼりの5月戦線を好発進だ。 

 4点優勢の9回を締めた遠藤から記念のボールを手渡されると、岡本は満面に笑みを浮かべた。攻撃陣、救援陣のサポートを受けながら、先発転向4戦目にしてつかんだ待望の初勝利。秋山、坂倉と並んだ本拠地のお立ち台で声が弾んだ。

 「1勝できて本当にホッとしています。苦しい場面が多かったけど、何とか粘ることができて良かったです」

 降板する6回1死までに先発4試合目で最多となる被安打6、与四球5。制球に定評があっても「ギリギリを狙い過ぎた」ことで苦投を強いられた。走者の出塁を毎回許し、序盤3イニングは得点圏に走者を置いた。それでも粘りに粘る。最大の見せ場は5回だった。

 「全力でギアを上げられた。向こうも凄く打ち気だったので、そこで緩急を使えたのは良かったです」

 2本の安打と四球が絡んだ1死満塁のピンチ。5番・ボスラーをカットボールで二飛に仕留めると、続く木下はスライダーで遊飛に斬った。何を狙っているか、「打者の感じは見えていた」。才能あふれる23歳の進化した姿がそこにあった。

 「順調にきていると思います。良いお手本が身近に居る。しっかり見て学べば成長できる環境があるので、うまく活用できているかなと思います」

 1年目の昨季は救援41試合で1勝1敗、防御率2・88。才能の一旦を披露し、秋のフェニックス・リーグから先発に挑んだ。ブルペン陣を背中で引っ張る中崎や、同時期に先発転向した栗林らから薫陶を受け、今季ここまで未勝利でも防御率1・42と安定していた。

 6回に2本の安打で1死一、三塁を招いて2番手・高にバトンタッチ。犠飛で自責点1が付いても、新井監督は「粘り強く投げたと思う。先発に転向して初勝利。本人もうれしいんじゃないかな」と目を細めた。

 「もともとクイックとかが苦手で、走者が出たらすぐに打たれてしまっていたけど、最近は粘れているので、そこは良い点かも。初回から100%の力で投げ、どんどん勝ちを積み重ねていけたら」

 走者を出しても粘って本塁へ還さない。観察眼に長け、要所で制球を間違えない2年目右腕の大仕事は、まだ緒に就いたばかりだ。
  (江尾 卓也)

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