ドジャース・大谷 今季初黒星も開幕5戦全てで史上初“4条件クリア”

[ 2026年4月30日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース1―2マーリンズ ( 2026年4月28日    ロサンゼルス )

<ドジャース・マーリンズ>5回、ラミレスを三振にしとめる大谷(撮影・沢田 明徳)  
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 ドジャース大谷翔平投手(31)は28日(日本時間29日)、マーリンズ戦に先発して6回5安打2失点(自責点1)、9奪三振と力投したが、援護がなく1―2で敗れて今季初黒星を喫した。今季2度目の投手専念で、移籍後最多の104球。今季は全5試合ともクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)という安定感は変わらず、防御率0・60は再びメジャートップに立った。

 珍しいミスで傷口を広げた。大谷は初回は無失点で立ち上がったが、2回。先頭を死球で出すと、次打者への初球を投げる前に走者が飛び出した。慌てたのか、マウンドから二塁への送球が大きくそれた。3年ぶりに犯した失策で無死三塁を招き、1死後に中犠飛で先制を許した。

 「あそこはちょっと迷いながら投げちゃったので。あれが良くなかった」。その後の5回には先頭を四球で歩かせ、犠打で送られて右前適時打でもう1点を失った。「あまりいい点の取られ方ではなかった。毎回のようにランナーも出て、攻撃に集中できる流れをつくれなかった」。今季初の中5日での先発に加え、13連戦中の疲労も考慮されて今季2度目の投手専念。4四死球と制球を乱し、主砲でもある自らを欠いた打線にリズムをもたらすことはできず、表情は険しいままだった。

 移籍後最多104球の熱投は勝利につながらなかったが、再び規定投球回に達し、防御率0・60はメジャートップに再浮上した。5先発した時点の数字では、球団トップである81年のフェルナンド・バレンズエラの0・20などに続き、球団歴代5位。またデータ分析サイト「Opta」によると、開幕からの5試合全てで、(1)6回以上、(2)被安打5以下、(3)自責点1以下、(4)被本塁打0、の4条件をクリアしたのは、1913年に自責点が公式記録となって以来、史上初めてだという。

 3回2死でストワーズからこの日5個目の三振を奪い、日本投手9人目の通算700奪三振に達し、704まで数字を伸ばした。投手部門で選ばれれば自身初となる月間MVPの有力候補にも挙がりそうだ。連勝は3で止まったが、苦しいマウンドでも大崩れは決してしない。投手としてのポテンシャルと伸びしろを改めて示した。(奥田 秀樹通信員)

 ≪大谷 日本投手9人目の通算700奪三振≫大谷の防御率0.60は、5先発時点では球団歴代5位。(1)81年バレンズエラ0.20、(2)85年バレンズエラ0.21、(3)72年ドン・サットン0.42、(4)1926年ジェシー・ペティ0.57に次ぐ。大谷が日本投手9人目の通算700奪三振を達成。日本投手最多はパドレス・ダルビッシュの2075奪三振。以下、野茂英雄1918、前田健太(現楽天)1055、エンゼルス・菊池1043、田中将大(現巨人)991、黒田博樹986、松坂大輔720、岩隈久志714に次ぐ。

 【大谷に聞く】

 ――粘りの投球。
 「全体的な感想としては、あまり良くなかったのかなとは思う」

 ――思い通りいかなかった要因は?
 「ブルペンからちょっと良くはなかった。体調的にはそんなに悪くはなく、動作的な問題だと思っている」

 ――投手専念はシーズンを完走するための助けになる?
 「どうですかね。長いシーズンなので、DHで試したい選手もいるかもしれないし。自分的にも健康な状態を保っていく上で、こういう登板があるのも、もしかしたらプラスかも分からないので。そこは完全にチームに任せているし、行けと言われた出方で活躍できる準備をしたい」

 ――規定投球回へのこだわりは?
 「一番は健康に終えること。162試合ある中で、先発の一人としてどのぐらい消化してほしいという基準はある。それが最低限、この規定投球回であって。なるべく長いイニングを投げれば、中継ぎも含めて全員が健康で回れる状態をつくれるとは思っている」

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