さあプロ野球開幕!「長嶋茂雄賞」元年 王さん 新時代の「ミスター」出現へ大きな期待

[ 2026年3月27日 05:30 ]

王貞治氏
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 魂を受け継ぐシーズンが始まる――。プロ野球は27日開幕し、セ、パ両リーグで計6試合が行われる。今季新設されるのが「長嶋茂雄賞」。昨年6月に死去した「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さんの功績を称える「野手の最高栄誉賞」は一体誰の手に。巨人で「ONコンビ」を結成し選考委員のソフトバンク・王貞治球団会長(85)が、新時代の「ミスター」出現へ、大きな期待を寄せた。 

 盟友の名前を冠したタイトルが今季から生まれる。選考委員にも名を連ねる王球団会長は、27日に開幕を迎える12球団の野手全選手に向け、熱い思いを口にした。

 「選手としては賞ができることは励みになると思う。ましてやミスターの賞で第1回目なんていうのは余計にね。みんな頑張って受賞を目指してほしい」

 球界だけではなく、国民的スターだった長嶋さんの名前を冠した賞。ハードルは高いが、ミスタープロ野球の功績を未来に伝える新たな賞だけに、柔軟に考えていくつもりだという。「第1回で該当者なしというのは寂しいからね。2回、3回とやっていくうちに(基準の変化なども)あるだろうけど。第1回は盛大にやろうよ」と笑みを浮かべた。

 近年、プロ野球は投高打低が顕著な状況。昨季、両リーグで30本塁打を超えたのはともに本塁打王となった阪神・佐藤輝の40本と、日本ハム・レイエスの32本のみだった。打率3割も首位打者の広島・小園(打率・309)と、ソフトバンク・牧原大(打率・304)を含む3人。ただ王球団会長は「ミスターの場合は、長打も、確実性も、チャンスに強いとかいろいろある。足もあったし、守備も良かった。選手としてはいろんなタイプが選考対象になるんじゃないかな」とタイトルだけではなく、さまざまな角度で評価していく意向を示した。

 数々の伝説でプロ野球を国民的スポーツに押し上げた長嶋さんのようなスターを、満場一致で選べることが理想。だが「そういう(圧倒的な)選手が出てきてほしいけど、なかなか今はアメリカでいう大谷みたいな選手が出にくい。でも、賞ができたおかげでそういう選手が出てくるかもしれない。出てきてほしいよね」と期待を口にした。
 ファンを魅了し、プロ野球を盛り上げる新たなスターの登場が、球界の発展につながる。「今年はこの賞を目指して選手が張り切ってくれれば野球界も盛り上がる」と王会長。長嶋さんの魂を永久に未来へつなげる新時代の「ミスタープロ野球」を争う熱戦が、いよいよ幕を開ける。(木下 大一)

 ▽長嶋茂雄賞 巨人で活躍した長嶋茂雄さんの功績を称えるために25年11月に制定され、26年からスタートする表彰。対象選手は「その年の公式戦およびポストシーズンの公式試合において、走攻守で顕著な活躍をし、かつ、グラウンド上のプレーにおいてファンを魅了するなど、我が国のプロフェッショナル野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した野手」。日本シリーズ終了後に選考委員会を開き決定。記念品(メダル)、賞金300万円が贈られる。

 ≪走攻守で活躍&PSまで対象≫「走攻守で顕著な活躍」、「ファンを魅了」などが選考の対象になる長嶋賞。成績に加えてチャンスでの強さ、華やかさなどが受賞の鍵となりそうだ。

 勝負強さを表す一つの数字には勝利打点がある。昨年セ・リーグは優勝に導いた阪神の佐藤輝、森下が両リーグトップの20をマーク。佐藤輝は本塁打、打点の2冠も獲得しており、有力候補の1人となる。パ・リーグでは最多安打にあと1安打の143安打でリーグ2位だった日本ハム・清宮幸も面白い存在。得点圏打率.330もリーグ3位。本塁打を昨年の12から増やし印象深い活躍を見せれば争いに加わる可能性はある。対象はレギュラーシーズンとポストシーズン。何よりもチームを勝利に導く活躍が必須となりそうだ。

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