【センバツ】山梨学院 逆転8強!骨折・菰田いなくても副将・石井がV打「勝ち切れて凄く大きい」

[ 2026年3月27日 05:00 ]

第98回全国選抜高校野球大会第8日・2回戦   山梨学院3―1大垣日大 ( 2026年3月26日    甲子園 )

<山梨学院・大垣日大>7回、2点適時打を放つ山梨学院・石井(撮影・五島 佑一郎)  
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 2回戦4試合が行われ、8強が出そろった。山梨学院は大垣日大(岐阜)に逆転勝ち。今秋ドラフト1位候補の二刀流右腕・菰田陽生(こもだ・はるき=3年)主将が1回戦で左手首を骨折。ダブルエースの左腕・檜垣瑠輝斗(3年)もコンディション不良で欠く中、山梨出身で唯一ベンチ入りの副将・石井陽昇(あさひ)外野手(3年)が7回に決勝の2点中前打を放った。27日に準々決勝4試合が行われる。

  ひのき舞台に上がる時は、来た。同点の7回2死満塁。1番・石井が外角スライダーを中前に運ぶ決勝2点打。みなぎる快感をガッツポーズで解放した。

 「勝たないと菰田におんぶに抱っこのチームになっちゃう。自分たちでも勝てるっていうのを見せたかった」

 最大の試練を打ち破った。最速152キロの二刀流右腕・菰田が初戦で左手首の「左橈骨(とうこつ)遠位端」を骨折。主砲兼エースがベンチで見守る逆境で、左腕・檜垣までコンディション不良。「飛車角落ち」の窮地を救い「勝ち切れて凄く大きい」と誇った。

 22日の初戦を終えた夜。菰田骨折を知った選手たちは絶句したが、吉田健人部長は「奇跡を起こせ」と激励した。「菰田がいなくても関係ないぞ、と証明するならこの大会しかない」と続けた。石井の瞳に火がともり、メラメラと燃え始めた。

 午前6時ごろに生まれたから名は陽昇(あさひ)。小学時代から練習場近くの橋の上から見学を続けた「学院ファン」だ。そんな逸話を伝え聞いた吉田洸二監督は喜んで迎え入れ「中学時代のプレーはほとんど見ていない。もう勝手に来た」と懐かしむ。切り替えがうまい性格で副主将としてけん引し、今大会は山梨出身でただ一人ベンチ入りした。

 2年ぶりの8強入りで、27日の準々決勝に向け「終わりたくない。一試合でも多く甲子園で試合をしたい」。お立ち台に立つヒーローの笑顔が、朝日のごとく輝いた。(柳内 遼平)

 ◇石井 陽昇(いしい・あさひ)2008年(平20)4月20日生まれ、山梨県上野原市出身の17歳。小1から上野原ゼルコウバで野球を始め、上野原中では八王子リトルシニアに所属。山梨学院では2年春からベンチ入り。1メートル77、81キロ。右投げ右打ち。

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