阪神 中川勇斗がプロ初の甲子園アーチ「普通に走っていましたね」

[ 2026年3月11日 05:15 ]

オープン戦   阪神2―1西武 ( 2026年3月10日    甲子園 )

<神・西>4回、先制のソロ本塁打を放つ中川。投手は高橋光成(撮影・亀井 直樹)
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 阪神・中川勇斗捕手(22)が10日、西武とのオープン戦(甲子園)に「3番・左翼」で先発し、4回1死から左翼席へ先制ソロを放った。先輩・大山の助言が生きた今春1号は、京都国際3年夏以来の甲子園アーチ。プロでは2軍公式戦も含めて初だ。6日ソフトバンク戦から4戦連続安打と好調を維持し、待望の一発も飛び出した若虎。開幕左翼にまた一歩前進した。

 1メートル72、76キロの、決して大柄とはいえない体から、豪快なアーチが放たれた。捕手登録ながら「左翼」を主戦場にする高卒5年目・中川がまた打った。6日ソフトバンク戦から4戦連続安打となる快音は、プロ初となる甲子園弾。4回1死、オフにメジャー移籍も目指していた通算73勝右腕・高橋光のカットボールを攻略。獅子のエースに虎が一発を見舞うのは、21年以来だ。

 「自分の悪い癖が出ていたので、修正して打席に入ることができた。甲子園で打つのは初めてなので、普通に走っていましたね」

 初回2死からの第1打席はカウント2―2から低めのスライダーにバットが空を切った。初球から続いた150~151キロの直球やツーシームに押し込まれ、最後は141キロの決め球で打ち取られた。リベンジの本塁打に「当たれば飛ぶっス」と胸を張った。

 「(バットを)振り上げて、球の上っ面を叩いてゴロ、というのが増えてきていた。大山さんにアドバイスをもらって、打撃練習のときに、打った後に(バットを持つ)左手が地面に着くような意識でやった。無意識にできるように、もっと練習でやっていきたい」

 8日巨人戦は、第2打席の中前打以外全て内野ゴロ。7日ソフトバンク戦も第3、4打席は続けて三ゴロに倒れた。課題解消へ、プロ10年目の大黒柱から復調へのヒントを授かった。右打席に立つ中川にとって、バットをリードする左手が「地面に着く」というのは、完全に振り切らないと成し得ない。強くたくましくスイングした結果、「開幕左翼」を引き寄せる鮮やかな一撃へとつながった。

 「(打ったのは)失投。相手投手の良い球とか、ウイニングショットを、ああやって(スタンドまで)運べるようにしていきたい」

 肝心の左翼守備も上達の一途をたどり、初心者マークが外れつつある。「打球捕やノックが落ち着いてできるようになってきた」。プロ1号を含む昨季の2本塁打はどちらもバンテリンドーム。「シーズンで打てるようにしていきたい」。攻守に成長を遂げる背番号68。黄色く染まった聖地の空に虹を架ける日も、そう遠くない。 (八木 勇磨)

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