楽天・三木監督 3.11から15年で決意新た「東北の皆さんが持つ強さを、自分たちも持って戦いたい」

[ 2026年3月11日 11:48 ]

オープン戦<楽・日>記者の質問に答える楽天・三木監督(撮影・尾崎 有希)
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 楽天の三木肇監督(48)が11日、東日本大震災から15年のこの日に静岡市内で取材対応。震災当時の記憶と東北のファンへの思いを語った。

 15年前のあの日、三木監督は日本ハムの2軍内野守備走塁コーチを務めていた。神奈川県横須賀市内で行われていた教育リーグ。試合後、ベンチ前で選手を集めてミーティングを行っている最中に、立っていられないほどの激震に襲われた。「海に近い球場。すぐに避難しろとなり、車で自宅へ向かったが、たどり着くまでに相当な時間がかかった」と振り返る。

 車中のラジオから流れてきたのは、東北を襲った未曾有の被害だった。三木監督にとって「震災」は人ごとではない。上宮高(大阪)時代には阪神・淡路大震災を経験。「震災の怖さは身をもって知っている。東北で起きたことに対し、非常に複雑で心配な思いになった」と当時の心境を吐露した。

 あれから15年。復興へ歩む東北の姿を、三木監督はつぶさに見てきた。楽天の2軍監督時代には東北6県を巡り、被災地の人々と交流を重ねた。「何か力になれることがあれば、と思って行くのですが、逆に現地の皆さんの姿から『東北の強さ』というエネルギーをもらうことの方が多かった」。15年という月日が流れ、震災を知らない若い選手も増えている。「あの時の記憶を風化させずに、しっかり向き合っていく。東北の皆さんが持つ強さを、自分たちも持って戦いたい」と、歳月の経過とともに薄れゆく記憶を繋ぎ止める重要性を強調した。

 東北の看板を背負うチームの指揮官として、その言葉には力がこもる。「野球を通じて何をお届けできるか。それは我々の役割であり、宿命でもある」。復興はまだ道半ば。それでも、前を向く人々の力になりたいと願う。「東北を代表するプロのチームとして、少しでも力になれるように取り組んでいきたい」。15年目の3月11日。三木監督は、勝利の先にある「希望」を東北に届けることを、改めて心に誓った。

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