“ミスターゼロ”阪神・石井大智が順調 シート打撃に初登板し「侍対決」で佐藤輝斬り

[ 2026年2月8日 05:15 ]

<阪神 宜野座キャンプ>佐藤輝(手前)を中飛に打ち取る石井(撮影・中辻 颯太)
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 侍ジャパンの一員として3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する阪神・石井大智投手(28)が沖縄・宜野座キャンプ第2クール2日目の7日、実戦形式のシート打撃に初登板した。注目の「侍対決」では佐藤輝明内野手(26)を中飛。初めて打者に投じたWBC使用球で完全投球を披露した。改良中のフォークにも手応えを得た“ミスターゼロ”が順調な調整ぶりを証明した。 

 世界一へ向けた試運転は上々だった。シート打撃に初登板した石井がWBC使用球で打者3人をあっさり制圧。最速146キロを計測した直球を軸に改良中のフォークも試投した。今キャンプ最多8500人の大観衆に順調な仕上がりを見せつけた。

 圧巻は2人目の対戦となったディベイニーへの投球だった。2ボール2ストライクからの7球目。外角への直球で空振り三振を奪った。最後は虎の4番・佐藤輝を直球で中飛。追い風に乗ってフェンス手前まで運ばれた内容に、「投げた瞬間はヤバいかなと思った」と冷静に振り返るが、昨季の2冠王からアウトを奪った価値は高い。

 初めて打者に投じたWBC使用球については「非常に難しい」と自己評価は辛口だ。「リリースの瞬間に(指先が)ズレる感覚があった。逆に自分で引っかけてボール球にした」と課題を挙げるも、収穫はオフから習得に取り組む「シン・フォーク」だ。昨年は「避けていた部分があった」と投球割合のわずか5%だった球種。真っすぐに落ちる軌道を求めて回転軸を修正し、横回転から縦回転に改良した勝負球だ。この日投じた2球はボールだったが「凄くいい落ち方をしていた」と手応えを得た。女房役の坂本も、その進化を高く評価する。

 「いいところに来ていた。僕が捕っていても悪い感触はなかった。あとはバッターの反応を見ていくだけ。そこに投げきれる状態をつくっておくことが大事」

 昨季、50試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した鉄腕は、侍ジャパンでも試合終盤での起用が期待される。この日はサイン伝達機器「ピッチコム」も使用し、本番さながらの投球を披露。坂本からのサインには一度も首を振ることなく“一発回答”し、テンポよく投げ抜いた。

 次回は11日の紅白戦に登板予定だ。14日から宮崎で始まる侍ジャパンの事前合宿へ向けてピッチを上げていく。滑りやすいWBC使用球への対応という課題を抱えつつも、守護神候補にも挙がる“ミスターゼロ”は着実にその精度を研ぎ澄ませている。 (長谷川 柚香)

 ▼阪神・ディベイニー 真っすぐが凄く威力もあって、伸びもあった。変化球もキレがあって凄いなと思った。最初の対戦相手としては凄く大変だったけど、凄くいいピッチャーだと思った。

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