ドジャース・ロバーツ監督 大谷は「WBCでは投げない」 本人は「まだ分からない」と含みも

[ 2026年2月2日 01:30 ]

ドジャースファンフェスタで取材に応じる大谷(撮影・須田 麻祐子)
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 ドジャースデーブ・ロバーツ監督(53)は31日(日本時間1日)、大谷翔平投手(31)が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で登板しないことを明らかにした。本拠地でのファンフェスタに出席し、日米メディアの取材に語った。23年9月の2度目の右肘手術から、昨季投手復帰したばかり。大谷本人の判断で打者に専念するとしたが、指揮官よりも前に取材対応した大谷自身は登板については明言しなかった。

 青い空に太陽が輝く気温28度の南カリフォルニアで、ロバーツ監督は即答した。「彼はWBCでは投げない」。その判断は「彼自身の決断」と明かし、「驚きはないし、正直ホッとしたという感覚でもない。26年に投打両方をやるための最善の準備を考えた結果だと思う。正しい判断に感じた」と説明した。

 チームは98~00年のヤンキース以来、26年ぶりのワールドシリーズ3連覇を目指す。その中心が、移籍後2年連続MVPの大谷。前回23年のWBCでは投打二刀流でフル回転し、米国との決勝は抑えで侍ジャパンの3大会14年ぶり世界一に貢献した。だが、その年の8月に右肘を痛めて2度目の手術につながり、昨年6月に投手に復帰したばかり。公式戦での投手起用プランも「5、6日でのローテーションではない。間隔は空く。2、3イニングのような制限をつける起用もしない。彼は主力投手として起用する」と明かした。あくまで余裕を持たせながら起用する方針で、春先に大舞台で登板するリスクは大きい。「大谷が投げたいと言えば、許可していたのか?」との問いには、「もちろん」と答えた。

 前日にはアンドルー・フリードマン編成本部長も「MLBネットワーク」に出演し、大谷のWBC登板について言及していた。「野球ファンとしてWBCを応援するのは当然」としながらも、「今の私の立場では難しい面がある。10月までプレーする計画がある中で2、3月にどう対応すべきかは難しい」と表情を曇らせていた。

 ただ、ロバーツ監督の発言の1時間前、囲み取材に応じた大谷は「WBCで投げるかはまだ分からない。最後の最後まで調整次第というか、体の状態を見てそうなる(判断する)んじゃないかと思う」と未定を強調していた。「ブルペンには3、4回くらい入った。球速はまだそんなに上げてないけど、ある程度の球種を投げながら30球くらい」と投手としての調整が順調とも口にした。多くの専門家が「無理」と決めつけた二刀流を現実のものとし、“扉を閉ざせば道は開けない”が信条の大谷らしかった。現実的に打者専念の決断はやむを得ず、打って、投げての投打にわたる大活躍は今回は見られそうにない。(笹田 幸嗣通信員)

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