阪神・佐藤輝明 “脱力”WBC打法で柵越え8発スタート 新フォーム挑戦明言「全部変えてます」

[ 2026年2月2日 05:15 ]

フリー打撃に臨む阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 今季も球界の主役は「佐藤輝」だ。プロ野球は1日、沖縄、宮崎両県で12球団がキャンプインした。沖縄・宜野座村のバイトするならエントリー宜野座スタジアムを拠点とする阪神の佐藤輝明内野手(26)は、フリー打撃で44スイングして柵越え8発。無駄のない“脱力”スイングから快音を連発し、上々のスタートを切った。出場予定の3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での外国人投手対策にもなるであろう“WBC打法”に磨きがかかれば、球団日本人選手初の50本塁打も視界に入る。また、今季登録名を「佐藤輝」で臨むことも明言した。 

 力感はやや抑えられても、佐藤輝のバットから放たれる打球は、やはり別格だ。角度、飛距離、滞空時間…そのすべてが他の選手と一線を画す。午後から行われたフリー打撃。軽く振ったように見えても、打球は軽々とフェンスを越えた。快音のたびに虎党の視線を独占し、スタンドに着弾するたびに盛大な拍手を一身に浴びた。

 「風もあるし、一概には言えないんですけど、まあ(キャンプ)1日目にしてはいいかなと思います」

 詳細は伏せたものの「全部変えています」と新打法に挑戦していることを明言。それを如実に物語ったのが、44スイングで柵越え8本をマークしたスイングだ。昨年3月のドジャースとのプレシーズンゲームでメジャー屈指の左腕・スネルの外角直球を右翼席へ運んだ時のような、無駄な力の入っていない“脱力”スイングだった。

 「(体重の増加で打球も)変わってきているんじゃないですか。自主トレからやってきたし」

 昨年の日本シリーズ敗退直後からトレーニングに励み、人生最重量の102キロ前後でキャンプインを迎えた。ユニホームの上からでも筋肉の隆起がうかがえる肉体改造の成果はスイング、打球に反映された。軽く振っても飛ぶ――。さらに磨きをかけていけば、球団日本人選手初の50本塁打が視界に入り、打率向上にもつながる。

 「それ(力感のないスイングで本塁打を打つこと)が理想です」

 “脱力”スイングは国際大会でも効果を発揮しそうだ。すでに各国、一線級の投手が参戦を表明している3月のWBC。スネルを打ち砕いた実績のあるスイングは、一般的に日本の投手より間(ま)が少ないにも関わらず160キロ超のボールを投げ込んでくる外国人投手対策にも有効だ。

 「しっかりそこ(WBC)に合わせて調整をできれば」

 1月30日に契約更改し、再出発の日。ひそかに注目されていた今季登録名も“発表”した。昨季までは佐藤蓮が所属していたため3文字表記だったが、チーム唯一の佐藤姓となる今季も「佐藤輝」で臨む。「そのままでいいんじゃないですか。別に変える必要ないかなと。急に(輝が)無くなったら寂しくないですか」。今年も「佐藤輝」がセ界を、そして世界を席巻する。 (石崎 祥平)


 【ばあちゃんのススメで脱・口ひげ】脱力スイングとともに“脱・口ひげ”でキャンプインした。前日の1月31日、恩納村のチーム宿舎で行われた記者会見に、オフから蓄えていた口ヒゲをそり落として姿を現していた佐藤輝。この日、その経緯について「ばあちゃんに“そった方が、かっこいい”と言われたので」と、ほほえましいエピソードを明かし、報道陣の笑いを誘った。

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