【大学野球】野球が強いだけじゃない上武大…NPO法人とコラボの「子ども食堂」で野球場に咲く笑顔

[ 2026年1月25日 14:02 ]

「子ども食堂てんとうむし」代表理事のまりてん氏(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 関東新学生野球リーグ1部の上武大が25日、群馬県伊勢崎市内の練習場で「おもちつき子ども食堂」を開催し、地域の小学生を中心に約50人が参加した。

 NPO法人「子ども食堂てんとうむし」と連携し、餅つき大会が開かれ、解放されたグラウンドでは笑顔の子どもたちが走り回った。

 上武大野球部の谷口英規監督は「地域の子どもたち、保護者の皆さんにも喜んでいただいています。(活動は)地域貢献、地域創生につながる。選手にとっても良い経験になりますね」と語った。

 伊勢崎市内の「子ども食堂てんとうむし」で代表理事を務める「まりてん」氏に大学野球部と連携する意義を聞いた。

――上武大野球部とコラボするきっかけは。
 「元々、上武大野球部さんがボランティア活動に力を入れていまして、そこで“子ども食堂をやってみたい”とご相談を受けたことがきっかけでした。子ども食堂の活動はなかなか周知されにくいところもあり、連携することでより、活動を知っていただく機会になればということで連携がスタートしました」

――子ども食堂は普段どんな活動をしている。
 「寄付していただいた食材や、廃棄になる予定だった食材を使用して、18歳までの子どもたちに無料で食事を提供する活動を実施しています。子どもたちがいつでも来られるように予約なしで対応しています。私は大学時代に農業をしていた経験があり、日照時間や天候によって、どうしても(食べられるのに商品価値がなくなり)廃棄になってしまう野菜が出ていました。それを捨ててしまうのではもったいない、と思ったのが活動を始めたきっかけです」

――1日の来客数は。
 「平日の昼間、金曜は夕方も活動しています。平日の昼間は約10人くらい、金曜の夕方は50人くらいが来てくれます。行政でも、学校でも、家庭でもない子どもたちの第三の居場所ですね。自由にいろいろな支援ができる部分が凄くいいと感じています」

――野球部との連携はどんなメリットがある。
 「自分たちに欠けている部分を持っている上武大野球部さんといいマッチングになっていると感じています。私たちは4年間活動をしてきまして、食材が集まるようになり、たくさんの子どもたちが来るようになりました。ただ、野球部さんの持つ広いグラウンド、元気いっぱいの子どもたちと遊んでくれる選手たちは私たちが持たないものです。今日はグラウンドで子どもたちが選手と全力で楽しめていますし、お餅づくりをするための力仕事も(選手に)お手伝いしてもらっている。凄くありがたいですね」

――地域に貢献する野球部の存在は。
 「素晴らしい活動をしていると思います。昨夏は選手の体を冷やすための大きなプールを出していただきまして、子どもたちの水遊びを開催しました。最近ではクリスマス会をコラボしました。本当に地域において重要な役割を担っていただいています。これからもコラボは続けていきたいですね。今は公園でもボール遊びができないところが多い。子どもたちにとっては大きなグラウンドを安全に、思いっきり走れるだけでも凄く貴重で楽しい体験なんです」

 グラウンドに咲いた子どもたちの笑顔。全国でも屈指の強豪として知られる上武大野球部が、地域貢献においても存在感を増している。(柳内 遼平)

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年1月25日のニュース