三菱重工West・西隼人 最速153キロ右腕が投球術に磨きかけ今季の躍進誓う 

[ 2026年1月23日 08:00 ]

三菱重工West・西隼人
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 社会人野球・三菱重工Westの西隼人投手(25)がスポニチアネックスの取材で、今季にかける意気込みを明かした。福岡大大濠、関学大を経て入社4年目。最速153キロを誇る右腕が、今季は投球術にも磨きをかけることを誓った。

 「去年1年間、中継ぎとして投げさせてもらい、ピンチの場面、重要な場面を経験した中で、より大切だと感じたのは対バッターを考える配球でした。150キロを超える真っすぐやスライダーという武器はありますが、それをどう使うかが大事。今年はそこを突き詰めていきたい」

 投手としてのレベルが一段上がったからこそ、たどり着いた新境地だった。昨季は、150キロを超える直球を軸にしていた入社2年目までのスタイルから一変。ピンチの場面で初球から変化球を投じるなど駆け引きにも工夫を凝らすようになった。「そういう風に投げてみて結果が出たのは良かったです」。都市対抗近畿地区2次予選では全5試合のうち4試合で救援するなど、首脳陣からの揺るがぬ信頼も勝ち取った。

 今季も期待を寄せられるからこそ、悔しい敗戦をムダにはしない。貴重なセットアッパーとしてチームに貢献したが、日本選手権1回戦・東邦ガス戦ではサヨナラ負け。直球に強い相手打線を警戒して変化球の割合を増やしたが、9回1死一、三塁から相手4番に初球のチェンジアップを左前に運ばれた。

 「初球、変化球でいったんですが、インコースにボール気味の真っすぐを投げるとか、そういう選択肢もあったかな、と」

 より一層、実戦を想定した練習に取り組む一方で、メカニクスの向上にも重きを置く。脱力投法に着手した昨季。「リリース時に100%の力を伝える」ことを追求した結果、日本選手権では自己最速を1キロ更新する153キロを計測した。直球のアベレージも従来より2~3キロ速度を増し、146、7キロをマーク。さらなる飛躍を遂げるべく、今季は胸郭の柔軟性を高めている。狙いは「左足を着地してから、間をつくれるように」という部分。チームの2年先輩で現DeNA・竹田祐の投球フォームを手本とし、右腕がワンテンポ遅れて出てくる投げ方を模索する。

 守るべき家族もできた。長い人生を共に歩む妻は、多忙な仕事の合間を縫って献身的にサポートしてくれた。「料理だけではなく、生活面ですごく支えてもらった。その思いに応える、ではないですけど、2大大会に登板してしっかり活躍しているところを見せられたらいいと思います」。尽きることのない感謝の思いを、結果で示すシーズンが訪れる。

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