阪神・中野拓夢 “変則トリプル3”目指す 30歳シーズン「打率3割、30盗塁、30犠打以上」

[ 2026年1月15日 05:15 ]

三河湾を背に素振りする中野(撮影・椎名 航)
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 さん然と輝く活躍を目指す。阪神・中野が、古巣の三菱自動車岡崎が練習を行っている愛知県の蒲郡球場で約2時間の自主トレを公開。節目の30歳を迎える6年目の今季、プロ野球史上3人目、球団では初となる打率3割、30盗塁、30犠打以上の“変則トリプルスリー”を目標に掲げた。

 「ホームランを30本は打てない。違うところで30個。盗塁もそうですし、まだまだいける。キャンプからスチールをしっかり考えながらやっていきたい」

 昨季は、2番打者として両リーグ最多の44犠打をマークし、30個は既に射程圏。盗塁は1年目に30を記録して以降は届いていないものの、「盗塁はスタートを切る勇気が大事」と話してきた。6盗塁で盗塁死7だった24シーズンから、昨季は19盗塁へV字回復。不安要素はなさそうだ。

 昨季リーグ5位の打率・282を残した打撃も、さらに上、3割の大台を見据える。「(去年も)打撃フォームが固まっていたわけではない。構えの部分を変えたりとか。いろいろやりながら打撃練習もやっています。まだハマっていない部分もある」という。

 現在は1日最低500スイングの振り込みを行い、構えた際に力みが生まれない「脱力」を意識したフォームを構築中。「すぐ打撃フォームが変わってしまったら、やってきたことが意味なくなってしまう。確立させることを一番に考えながら、自主トレで体に染み込ませていきたい」。年俸3億円で迎える今シーズン。3つの「3」を達成できれば、自身3度目のリーグVは、おのずと近づく。

 「3回ぐらい行きました。同じところではないですけど。(故郷の)山形に帰って行って、大阪の方で2回、行きましたね」

 年始に3回足を運んだ初詣。おみくじでは最後の3回目に大吉を引いた。「3のつくいい年に。3という数字をより多く、並べられるように頑張りたい」。三河湾を一望できる蒲郡球場で、力強く誓った。(石崎 祥平)

【中野に聞く】

 ――今年で30歳になって準備することは。

 「30歳になったら体に疲労がたまりやすい。そういう情報も先輩方から聞くんですけど自分の体と相談しながら。ケアもしっかり怠らずにケガなく1年間戦うということが大事。30歳という悲しいところありますけど。いい年にできたら」

 ――目標などはあまり口にしたくないと。

 「今年のチームの目標はただ一つ。言いすぎてもプレッシャーになる部分はある。もちろん3割という数字は残したい。数字を意識してしまうと、とらわれてしまう。自分の中で良くない傾向もある。目の前のことを一生懸命やるだけ」

 ――古巣・三菱自動車岡崎で行っている自主トレについて。

 「自分がお世話になった社会人。懐かしいし、改めて良かったなというふうに思い出させてもらえるような場所でもある。有意義な時間が過ごせている」

≪梵、本多以来NPB史上3人目偉業へ≫

 ○…規定打席をクリアして「打率3割」「30盗塁」「30犠打」以上は、10年の梵英心(広)打率.306、43盗塁、36犠打と、11年の本多雄一(ソ)打率.305、60盗塁、53犠打の過去2人だけ。阪神選手の達成者はなく、項目を減らした「打率3割&30盗塁」以上でも田宮謙次郎(54、57年)、渡辺博之(54年)、加藤博一(80年)、赤星憲広(03~05、08年)の4人で8度だけ。さらに「打率3割&30犠打」以上は10年の平野恵一。「30盗塁&30犠打」以上は54年の吉田義男だけと2項目でも達成は困難だ。

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