村上宗隆は低迷続くホワイトソックス再建の切り札に 25歳で“異例”の短さ「2年契約」の背景は?

[ 2025年12月22日 00:42 ]

ホワイトソックスの本拠「レート・フィールド」
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 ヤクルトからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた村上宗隆内野手(25)がホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で合意したと大リーグ公式サイト「MLB.com」やスポーツ専門局「ESPN」など複数の米メディアが報じた。

 日本時間21日から22日に日付が変わった直後に「村上がホワイトソックスと合意」の一報が駆け巡った。「MLB.com」は「2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で大筋合意したことが21日、分かった。複数の球界関係者がMLB.comに明かした。身体検査の結果に問題がなければ、正式契約を結ぶ」と速報。スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者も「速報」と題して「三塁手の村上宗隆とシカゴ・ホワイトソックスは、2年3400万ドルの契約で合意したとESPNに語った。村上宗隆(25歳)は日本のシングルシーズン本塁打王であり、その驚異的なパワーを再建中のホワイトソックスにもたらすだろう」と投稿した。

 2年契約という短い契約となった背景として「MLB.com」は「代理人と村上の狙いは、2年間でメジャーへの適応と成長を期し、2027年オフに再びFA市場に出て、大型契約を狙う。過去の歴史から、日本人野手が1年目から日本時代と同等の結果を出すことは至難の業(わざ)。日本で一流だった先人とて、異国での順応には時間がかかった。いきなり過度なプレッシャーを背負うよりも、落ち着いて本来の力を発揮しやすい環境とチーム状況を熟考し、ホワイトソックスへの入団を決めた」と解説した。

 ホ軍は低迷のまっただ中だ。24年は大リーグワースト記録を更新する121敗、今季もリーグワーストの102敗を喫して2年連続地区最下位に沈んだ。チーム打率・232は両リーグ28位。選手層も薄く、一、三塁は固定できていない。今季打率・234、16本塁打、60打点の25歳のバルガスが一、三塁で併用され、チームトップの22本塁打で二塁がメインのソーサも一塁を守ることが多かった。井口資仁が1年目だった05年に3度目のワールドシリーズ(WS)制覇を果たして以降、20年WS進出なし。村上が再建の切り札となる。

 村上は今季、開幕直前に右脇腹を痛めた影響で前半戦を棒に振ったが、56試合の出場で22本塁打、打率・273、47打点をマークした。11月23日のファン感謝イベントで「11月7日にポスティング申請して、アメリカに挑戦することになりました」と報告。拍手に包まれる中で「これからいろんな困難があると思うけど、その壁に全力でぶつかって、当たって砕けろの気持ちで頑張っていきたい」と決意表明した。

 ▽シカゴ・ホワイトソックス ア・リーグ中地区所属でリーグ創設の1901年から加盟している伝統球団。1906年、17年、2005年にワールドシリーズ制覇。五大湖に面し風が強く「ウインディーシティー(風の街)」とも呼ばれるイリノイ州シカゴが本拠。1919年には八百長事件(ブラックソックス事件)で強打者の“シューレス”ジョー・ジャクソンら8選手が永久追放。その後は長く低迷期が続いた。日本選手は過去、高津臣吾、井口資仁、福留孝介が所属。本拠はギャランティード・レート・フィールド。

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