【筑後鷹】21年ドラ5右腕、大竹風雅は千賀フォームで再び支配下へ

[ 2025年12月16日 06:00 ]

室内練習場でキャッチボールするソフトバンクの大竹(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンクの4年目右腕・大竹風雅投手(26)は、支配下での再契約に向けて3度目の千賀塾で技術を磨く。師匠であるメッツ・千賀滉大投手(32)の自主トレ参加には条件があるといい、肘が前に出る癖の改善に努めている。千賀も同じ癖があったが、肩のライン上で投げるフォームに変えてから平均球速が4キロ上がった過去を知り、意識高く臨んでいる。

 大竹は1月の千賀塾への参加条件として、課題が出されていた。「肘を痛めない投げ方になるまで、本気でやれ」。肘が前に出てしまう癖が球速の低迷やケガのリスクにつながっていると“師匠”は判断している。「肩甲骨の下から投げ始めるイメージ」で肩、肘、手が同じ軌道を描くシングルプレーンになるよう改造中。自主トレ参加への合格ラインには到達したようだ。

 10年以上かけて体に染みついた癖を直すのは簡単ではない。しかし「千賀さんも昔(僕と)同じ投げ方で、でも直してからは平均球速が4キロアップして、フォークの精度も上がったと言っていた」とサクセスストーリーを聞いているから気合が入る。想定では現在の最速から3キロアップとなる155キロを投げられるようになり、変化球の精度も上がる。「球を絞られにくい投手になれる」と目を輝かせる。

 精神面での成長も実感している。シーズン前半を「バッター相手ではなく、自分と闘っていた。フォームやコースが気になり、気付くと自分に矢印が向いていた」と振り返る。しかし8月から派遣されたくふうハヤテで過ごした期間、変化があった。コーチ陣が「ここはノンプレッシャーだから自分のやりたいことをやりなさい」と言ってくれたことで、練習では自分と向き合い、試合では打者に対してぶつかっていけるようになってきた。

 千賀と前田悠の3人で行う自主トレは、今月3日から前倒しでタマスタ筑後で始まった。「千賀さん自身の練習もあるのに、わざわざ見て教えてもらえる」。感謝の気持ちがあるからこそ吸収の意欲は強い。自信を持つ直球の威力をより高めるため、フォームを研究していく。そして155キロをここぞという時に投げられる先発投手を目指していく。

 22年に支配下で入団したが、入団からわずか数カ月で右肘のじん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、その年のオフに育成再契約。「まずは支配下に戻ることが一番の目標」と話すが、もちろんそれでは満足しない。「千賀さんを追って、いつかは追い越していきたい。そしてホークスの顔になりたい」。NPB11年間で87勝を挙げた育成の星のもとで、この冬成長を遂げる。 (昼間 里紗)

 ◇大竹 風雅(おおたけ・ふうが)1999年(平11)8月22日生まれ、福島県出身の26歳。光南では甲子園出場なし。東北福祉大では故障がちで公式戦登板は2試合だった。21年ドラフト5位でソフトバンク入団。海外選手とも通訳を介さずに会話ができるよう、英語の勉強に意欲。1メートル86、89キロ。右投げ左打ち。

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